3月16日(水)    上佐波賀筏(曇り)    小潮

先週は町内会の総会資料作成でバタバタしていましたので釣行する事が出来ませんでした。今月いっぱいでようやく町内会の役員をお役御免になります。何年かは役員選挙で当たらないと思いますのでヤレヤレです。総会資料の作成も無事終わりましたので、牡蠣チヌ狙いに釣行する事にしました。徐々に牡蠣チヌの顔を拝むのも難しくなって来ますので、天気が回復して来ます16日に牡蠣チヌ狙いで釣行する事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。自宅を4時過ぎに出発します。国道の温度表示は−3℃を表示しています。今朝はかなり冷え込んでいます。今日は冬用のインナーを身に着けず、防寒着だけしか持って来ていませんので、寒さに対して少々不安です。今回もR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で上佐波賀を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。6時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて船頭さんが来られるのを車の中で待っていますと1台車が到着します。2人組の釣り人さんです。暫くしますと何時もの船頭さんが到着されます。皆さんと朝の挨拶を交わします。渡船代3000円と牡蠣代1000円を支払います。2人組の釣り人さんと私を乗せて出船です。

6時25分頃、上佐波賀筏群に到着します。3番筏に船を着けてもらいます。筏の上は霜が降りて真っ白です。滑らないように注意をしなくてはいけません。同乗の釣り人さんに荷物を手渡して貰います。有り難い事です。2人組の釣り人さんは下佐波賀に1台だけ設置された乗り筏に向かわれます。釣り人さんの話では、13日の日曜日に11枚のチヌが上がったのも下佐波賀に設置された筏での釣果だそうです。黒鯛釣具さんの釣果欄に出ています15日の火曜日の上佐波賀での18枚の釣果も、下佐波賀に設置された1台だけの筏での釣果のようです。この筏で牡蠣チヌを狙う時は、上佐波賀の大島さん所有の筏から牡蠣を引き上げて持って行かなくてはいけないようです。もともと下佐波賀には乗り筏が設置されていましたので、チヌの魚影はかなり濃いと思われます。下佐波賀でのかかり釣りが出来なくなってから間が空いていますので、スレてないチヌが居れば警戒せずに喰って来るのかも知れません。今がチャンスかも知れません。しかし乗り筏が1台だけですので乗れるチャンスは少ないかも知れません。横道にそれてしまいましたが、筏に上がり海の色を見ますと、この時期らしい透明度の悪い冷え込んだ色をしています。滑らないように注意をして牡蠣ロープを引き上げて朝一の大仕事です。防寒着をドロドロにしながらの牡蠣掃除です。風も有りますので防寒着だけでは体が温まって来ません。やはりまだ冬用のインナーが必要だったようです。ようやく7時30分頃に牡蠣掃除を終わらせる事が出来ました。先ずは牡蠣ゴミの半分を北向き側の釣座位置付近にドバーと撒きます。牡蠣ゴミを撒き終えてから身の回りの整理整頓をします。次にゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

 

7時45分頃からかかり釣りを開始します。牡蠣の半貝を刺し餌にして、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。穂先の動きに神経を集中していますと、”ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”極弱いヒイラギのような反応で穂先の負荷がなくなります。即、立ち上がって大合わせを入れますが竿が空を切ります。「う〜ん、ヒイラギやったんかな?〜」再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応なく着底します。”コツコツコツ”穂先が反応を捉えます。穂先を送りますが次の反応が出ません。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”ヒイラギが反応しているようです。穂先に負荷がなくなります。刺し餌の牡蠣を取られたようです。再度、刺し餌の牡蠣を落とし込みますが、着底位置がかなり左手の西側に着底します。底潮が速く流れているようです。着底後誘いと静観を繰り返しますが穂先が反応を示す事は有りません。何投か繰り返しますが穂先が反応する事は有りません。どうやら潮が動いた事で魚達の活性が逆に落ちたようです。困った事です。

早朝の数投だけ刺し餌の牡蠣に魚達が反応を示しただけで、その後はピタリと魚達が反応しなくなりました。余りにも早い無反応地獄到来です。8時30分前後のゴールデンタイムも無反応で過ぎて行きます。この時間帯にチヌからの反応がないと、かなり厳しいかかり釣りを強いられそうです。誘いと静観を繰り返して、穂先に反応が出なければ底で刺し餌の牡蠣を切って、再度、刺し餌の牡蠣を落とし込む事を繰り返します。しかし反応が凄く遠いです。やはり春の海です。早く頭の中の考えを切り替えなくてはいけません。無反応な時間ですが、何時、チヌアタリが穂先に出るか分かりませんので穂先の動きに神経を集中します。期待していました8時台ではチヌアタリなく過ぎて行きます。「う〜ん、厳しいな〜」竿先にパラパラと割った牡蠣を撒きながらチヌからの反応を待ちます。9時15分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。途中で反応が出る事無く着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。反応が出ない穂先に神経を集中させていますと、突然”ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギに似た反応が穂先に出ます。穂先に負荷がなくなった所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この感触はヒイラギでは有りません。間違いなく待ちに待ったチヌの感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ重さの有る突込みが始まります。竿で溜めて耐えますがジリジリジリとラインを引っ張り出されます。前に向かって突っ込んでいますので、後ろの牡蠣ロープの心配をしなくても良いようです。キツイ重さの有る突込みで相手をしてくれます。重さの有るキツイ突込みを楽しみながら慎重かつ強引に浮かせます。ようやく海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなく良型のチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

無反応な時間帯で突然のチヌアタリですので気が抜けません。無反応地獄が続いていますが、気を抜く事なく穂先の動きに神経を集中します。しかし突然のチヌアタリ以降全く穂先に反応が出ません。困った事です。割った牡蠣を竿先にポロポロと撒きながら気長にチヌからの反応を待ちます。ゆっくりと刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きますが、何時もなら底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所に居るヒイラギが反応して来ません。フグと思われる反応も出る事は有りません。鈎を取られる事もラインにキズが入る事も有りません。何時も春は魚達の反応が凄く遠いのですが、底には魚達が居るはずなのですが、刺し餌の牡蠣を触って来ないのは何故なのか不思議で仕方が有りません。色々と底の様子を想像しながら手返しを繰り返します。

突然のチヌアタリに備えるべく穂先の動きに神経を集中させます。ゆっくり時間だけが過ぎて行きます。何時もの底引き船が筏の近くを通って行きます。何が取れるのか聞いて見たいものです。間違いかもしれませんが想像ではナマコ漁のような気がします。筏周りには2人の漁師さんが底引き漁をされています。底引き漁の様子を見ながらも穂先の動きに神経を集中させます。10時15分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。着底。反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。反応が穂先に出ません。再度誘いを掛けます。着底。”コツコツ”久しぶりに穂先が反応を示します。”コツコツ、コツコツ”反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。”コツコツ、グー”鋭く強い反応で穂先が押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。余り重さを感じませんが間違いなくチヌの感触です。シャープな突込みで相手をしてくれます。このチヌも前に向かって突っ込んでいますので、後ろの牡蠣ロープの心配をしなくても良いようです。チヌのシャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌとのやり取りを十分に楽しんで海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。

またまた突然のチヌアタリです。穂先から目が離せません。無反応な時間帯でいきなりチヌアタリです。良く分かりません。殆どアタリのない中で穂先に反応が出ますとビクッとします。忘れた頃に反応が穂先に出ますので集中力を切らすわけにはいきません。12時まで穂先の動きに神経を集中しましたが、穂先に反応が出る事は有りませんでした。困った事です。12時になりましたので昼ご飯を食べる事にします。昼ご飯を食べる前に牡蠣ゴミを釣座位置付近にドバーと撒いて置きます。ゆっくりと昼ご飯を頂きます。今日も何時も通りのパンとカップラーメンの昼ご飯です。12時20分頃からかかり釣りを再開します。期待を込めて刺し餌の牡蠣を落とし込みます。途中で刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。穂先に反応が出ません。誘いと静観を繰り返しますが穂先が反応を示す事は有りません。まだ無反応地獄が続いているようです。1時頃から上潮が右前方に激しく流れ出します。底潮は西方向に流れていますので二枚潮です。困った事です。ひたすら手返しを繰り返しますが穂先に反応が出る事は有りません。底潮が東方向に流れ出しますと、上潮の流れと重なって凄く早く東方向に流れ出します。凄くアタリが遠い上に早い潮まで出現しますとお手上げ状態です。無反応と早い潮に翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。徐々に船頭さんに伝えています4時30分の納竿時間が迫って来ます。何とか夕時合いに大きいチヌが来て欲しいと、強欲な事を考えながら手返しを繰り返しましたが、残念ながら再度チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ2枚 41cm 46.5cm