2月8日(月)    上佐波賀筏(晴れ)    大潮

今週は平日で月曜日が比較的穏やかで天気が良いようですので、上佐波賀へ牡蠣チヌを狙いに行く事にしました。今回も3番筏にこだわって見たいと思いましたので、前日に釣行する事を伝えた時に3番筏を予約して置きます。いったんかかり釣りの虫に火が付きますと、なかなか止める事が出来ません。困った事です。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は−3℃を表示しています。この時期らしい気温です。夜明け前にはもっと下がっていると思われます。園部辺りから道端に雪が目立ち出します。今回もR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。園部→須知→下山→山家、舞鶴に向かうに従い雪の量が増えて来ます。安全運転で舞鶴を目指します。綾部の市街地に入りますと一気に雪の量が少なくなります。今回の積雪は山間部だけのようです。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。5時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて船頭さんが来られるのを車の中で待っていますと1台車が到着します。6時20分頃、船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣代1000円を支払います。この時もう1人の釣り人さんが私の知人と分かります。長い間お会いしていませんでしたので、顔を見ても思い出す事が出来ませんでした。失礼しました。世の中広いようで狭いです。私と知人さんを乗せて出船です。

6時30分頃、上佐波賀筏群に到着します。先ずは知人さんが4番筏に上がられます。次に私が3番筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、前回ほどの濁りは入っていませんが、湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。先ずは朝一番の大仕事に取り掛かります。牡蠣ロープを引っ張り上げてコレクターから牡蠣を剥がして行きます。次に剥がした牡蠣の泥を落として綺麗にして行きます。この泥の中にはゴカイ類が居ますので良い撒き餌になります。今日も腰掛に腰を掛けて牡蠣掃除をしているのですが、やはり除々に時間が立つに連れて腰が痛くなって来ます。困った事です。7時15分頃に牡蠣掃除を終えます。引っ張り上げた牡蠣ロープには牡蠣が余り付いていませんでしたので、早く牡蠣掃除を終える事が出来ました。牡蠣掃除が上手くなったわけでは有りません。おそらく魚達の活性も余り良くないであろうと考えますので、少ない牡蠣でも十分にやって行けると考えます。牡蠣掃除で出た牡蠣ゴミを北側の釣座位置付近にドバーと撒いて置きます。牡蠣掃除を終えて身の回りの片づけを終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

  

7時30分頃からかかり釣りを開始します。牡蠣の半貝を刺し餌にして慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣を触って来る反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと、単発的に”ジビジビ…ジビジビ”と、極弱い反応が穂先に出ています。送りを掛けますが反応が出ませんので穂先で聞いて見ますと、刺し餌の牡蠣の重さが乗って来ません。ラインを巻き上げて確認しますと鈎が有りません。フグが鈎ごと刺し餌の牡蠣を取って行ったようです。フグの反応が非常に弱い反応ですので、かなり魚達の活性が悪いと考えた方がよさそうです。手返しを繰り返しますが、ジビジビとした極弱い反応が穂先に出るだけです。しかし刺し餌の牡蠣に反応を示してくれていますので、どの様なタイミングでどの様な反応で刺し餌の牡蠣を喰って来るか分かりませんので、直ぐに対処出来る様に穂先の動きに神経を集中します。ひたすら手返しを繰り返しますが、ややこしい反応や、これはチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。

手返しを繰り返しますが、9時前頃から無反応な時間帯が延々と続きます。今日は牡蠣の数が少ないですので、竿先に牡蠣を割って撒く事が出来ません。困った事です。1投毎の時間を長くとって牡蠣が減って行く時間を極力抑えて行きます。今日は涙ぐましい努力をしなくてはいけないようです。次回からは牡蠣ロープの重さを確認してから、引っ張り上げるようにしなくてはいけないようです。手返しを繰り返します。誘いを頻繁に掛けたり、長く底に留め置いたりと色々変化をつけて手返しを繰り返しますが、チヌの反応どころか餌取り達の反応も穂先に出る事は有りません。無反応地獄が延々と続きます。無駄な抵抗と思うのですが、北側面を東から西方向に探りを入れますが、釣座位置同様穂先に反応が出る事は有りません。天気は良いのですが、時間が立ってもなかなか気温が上がって来ないようで、バケツの水に手を入れますと切れるように冷たいです。今日は急激な海水温度の低下が有ったのかも知れません。

昼ご飯の時間が近づいて来た11時45分頃、落とし込んだ刺し餌の牡蠣の半貝に”コツコツ、フ〜”と、ヒイラギの反応に似た穂先の動きが突然出ます。「ヒイラギやったら、突然底で触ってこんやろ〜。少し上から反応してくるやろ〜。」短時間で頭の中を考えが駆け巡ります。”ジビジビ、フ〜”穂先の負荷がなくなった所で、即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”待ちに待った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。竿を通して伝わって来る感触は間違いなくチヌの感触です。突込みに重さを感じませんので余り大きくはないようです。チヌのシャープな突込みを竿で溜めて耐えながら徐々に浮かせます。手が悴んでリールのハンドルが上手く巻けません。困った事です。ぎこちなくリールを巻きながら徐々に浮かせます。シャープな突込みで相手をしてくれます。チヌとのやり取りを十分に楽しみながら浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろの中型チヌです。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので気分よく昼ご飯を食べる事が出来ます。昼ご飯を食べる前に、釣座位置付近に牡蠣ゴミの残り半分をドバーと撒いて置きます。ゆっくりと昼ご飯を頂きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。雲一つない青空が広がっています。これでチヌが数多く来てくれれば万々歳なのですが、世の中そんなに甘くは有りません。朝から無反応地獄に陥っています。何とか牡蠣に反応を示して欲しいのですが、こちらが考えるように魚達が動いてくれません。自然相手の遊びですから仕方が有りません。こちらの思い通りにならないから余計にハマり込んで行くのだと思います。バンバンとチヌが釣れるのであればこの釣りにハマっていないと思います。昼ご飯を食べながら色々な事を考えてしまいます。ただ不思議な事にチヌ釣り以外の事は頭に浮かびません。困った爺さんです。

昼ご飯を食べ終えて、12時30分頃から午後のかかり釣りを開始します。昼ご飯を食べる前に牡蠣ゴミを撒いて置きましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。徐々に落とし込んで行きますが穂先に反応が出る事は有りません。底から1ヒロ半くらい上で牡蠣を突く反応が出ます。ゆっくりと落とし込んで行きます。着底。”ジビジビ、フ〜、ジビジビ、フ〜”これはヒイラギのアタリと思われます。穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れてみますが竿が空を切ります。底から少し上に居ますヒイラギが底まで付いて来たようです。ヒイラギと思われますが、穂先に反応が出ましたので手返しにも力が入ります。しかし喜んだのもつかの間で、またまた無反応地獄が延々と続きます。3時頃、知人さんが上がられます。お疲れ様でした。朝のうちに良型チヌを上げられたそうです。気が付きませんでした。おめでとう御座います。上佐波賀筏群に私1人になってしまいました。黙々と手返しを繰り返しますが、穂先に反応が出る事は有りません。なかなか無反応地獄から抜け出す事が出来ません。徐々に納竿時間と決めています4時30分が迫って来ます。穂先の動きに神経を集中しますが、納竿時間までにチヌと思われる反応を、再度、穂先に出させる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ1枚 35.5cm