12月29日(木)    上佐波賀筏(晴れ後小雨)    大潮

竿納め釣行を何時にするか考えている間に年末になってしまいました。29日か30日に的を絞り、どちらの天気が良いか天気予報を確認しますと、29日は寒冷前線が通過の予報で、30日は午前中、冬型の気圧配置で余り天気が良くない予報です。どちらにするか迷いましたが、30日は朝から小雨の予報ですので、寒冷前線が通過するまでは比較的穏やかな天気と思われます、29日に今年の納竿釣行をする事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は−3℃を表示しています。今朝はかなりの冷え込みです。路面が凍結する温度です。安全運転で舞鶴を目指します。今回もR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。6時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。今回は先客さんの車が1台も停まっていません。17番筏を予約された釣り人さんが来られるはずですが、まだ到着されていないようです。身支度を整えて船頭さんが来られるのを車の中で待ちます。6時30分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。私は3番筏を予約していたのですが、船頭さんに3.5番筏で牡蠣掃除をされていた事を教えて頂きます。ついつい助べえ根性が顔を出し、急遽、3.5番筏で遊ばせて頂く事にしました。どの様な結果になるかは分かりませんが、竿を納めた時に良かったと思えるかかり釣りをしたいものです。渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1000円を支払います。17番筏を予約された釣り人さんが来られないようですので、薄暗い中、私1人を乗せて出船です。

上佐波賀筏群に到着します。先ずは3番筏で牡蠣ロープを引っ張り上げます。前回の牡蠣ロープと違い、数本の牡蠣ロープを引っ張って見ましたが、引っ張った全ての牡蠣ロープがかなり軽いです。船頭さんを待たせるわけには行きませんので、前回は無反応地獄でしたので、牡蠣の数が少なくても「何とかなるだろう?〜」と、ええ加減な考えで軽い牡蠣ロープを船に積み込みます。牡蠣の数が少なくて小さいです。このええ加減な考えが後々困った事になります。3.5番筏に船を着けて貰って、荷物と牡蠣が付いていますロープを筏に降ろしてから筏に上がります。3.5番筏は3番筏より海面までが高いので穂先の角度が気になります。海の色は冷え込んだ透明度の悪い色をしています。3番筏で引き上げた牡蠣の掃除を始めます。相変わらず泥が飛び跳ねて防寒着がドロドロになります。牡蠣チヌを狙って3シーズン目ですが、牡蠣掃除がなかなか上手になりません。困った事です。牡蠣の数が少ないロープですので、7時30分頃に牡蠣掃除を終える事が出来ました。ものの見事に防寒着やメガネに飛び跳ねた泥が付いています。牡蠣ゴミと船頭さんから頂いた牡蠣殻を、南向きの釣座位置付近にドバーと撒きます。その後、身の回りの整理をしながら、遠くの山々を見ますと山々が白くなっています。あらためて冬の舞鶴に牡蠣チヌを狙いに来ている事を思い起こさせられました。ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津12号)

 

7時40分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、穂先に変化が現れる事は有りません。しかし、前回の釣行でチヌが少し浮いていましたので、穂先の動きに神経を集中しながら徐々に落とし込んで行きます。6ヒロ近くまで落とし込んだ所で、”コツ”と、何かが刺し餌の牡蠣を啄んだ反応が穂先に出ます。チヌの可能性が有りますので、そのまま穂先を徐々に下げて行きますと、”コツコツコツ”と、刺し餌の落下スピードに合わせて啄んで来ます。心臓が早鐘を打っています。十分に送り込んだ所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。ラインを巻いたのと同時にキツイ突込みが始まります。チヌのキツイ突込みをいなしながら徐々に浮かせます。チヌの強引な突込みを十分に楽しみます。何度も強引な突込みで相手をしてくれます。海面直下のひとのしをかわして、海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半の良型チヌです。有り難い事です。

今回も1投目でチヌが来てくれましたので俄然気合が入りますが、前回は隅一の1枚だけという結果に終わりましたので、1投目にチヌが来てくれたのは嬉しいのですが、一抹の不安が脳裏を過ぎります。続けて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣に反応を示す魚は居ないようです。着底。”コツコツ”刺し餌を取られます。ラインを巻き上げますと鈎が有りません。竿下にはフグも居るようです。8時頃、鈎を結び直して、再度、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが、穂先に反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ”と、少し強めの反応が穂先に出ます。穂先を送ります。”コツコツコツ”さらに穂先を送ります。”コツコツコツ”即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触です。一気にキツイ強引な力で筏の中に突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えます。徐々に竿を起こして一気にラインを巻きます。なかなか筏の中への突込みを止めません。チヌの強引な突込みに耐えながら竿を起こしてラインを巻きます。徐々にラインが筏の中から外側に出て来ます。牡蠣ロープに引っ掛からなかったようです。一番外側の牡蠣ロープが引き上げられていましたので、引っ掛からなかっただけです。ラッキーでした。チヌの強引な突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有り難い事です。内側の牡蠣ロープに擦れていたのかラインが一部ザラザラでした。ラッキーでした。

これで隅一はなくなりましたので気合を入れてかかり釣りを続けます。刺し餌の牡蠣を落とし込みますが、この頃よりフグの活性が上がって来たのか、1投毎に鈎ごと刺し餌の牡蠣を取られます。何度も何度も鈎ごと取られますので、試しに大きなイ貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。鈎とイ貝の大きさとのバランスが凄く悪いです。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。「やっぱりな〜、こんなでっかいイ貝を喰って来んわな〜」上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ、グー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れますが竿が空を切ります。「う〜ん、喰って来たか!!〜、おおちゃくしたらアカンな〜」以前にも同じ失敗をした事を思い出しました。学習能力のなさを痛感しました。フグ、ヒイラギ等の餌取り達に翻弄されながらも、牡蠣を刺し餌にして手返しを繰り返します。9時30分頃、アイナメのポン級が相手をしてくれます。9時45分頃、刺し餌の牡蠣が着底してもアタリが出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”弱い餌取りのような連続した反応が穂先に出ます。十分に穂先を送り込んで立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触が伝わって来ます。シャープな突込みで相手をしてくれます。大きくはないようですが、このシャープな突込みは間違いなくチヌです。チヌの突込みを味わいながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半の白いチヌです。有り難い事です。

またまたチヌが来てくれましたので気合が一段と入ります。牡蠣の半貝を刺し餌にして手返しを繰り返します。相変わらず餌取り達に翻弄されながらも手返しを繰り返します。時々フグが鈎掛して海面に姿を現します。しかし、チヌと思われる反応が穂先に出る事は無く、時間だけがゆっくりと流れて行きます。11時10分頃、着底した刺し餌の牡蠣に啄むような反応が間を置いて出ます。”ツン…ツン…ツン…”辛抱たまらず大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触です。一気にラインを巻くのと同時にシャープな突込みが始まります。間違いなくチヌの突込みです。竿の上下で逃げながら一気にラインを巻きます。何度か同じ動作を繰り返していますと、フ〜と竿にかかっている重さが抜けてしまいます。確認しますと鈎ハズレのバラシです。合わせが少し早かったようです。まだまだ修行が足りません。気を取り直して手返しを続けます。11時25分頃、刺し餌の牡蠣が着底しても反応が出ませんので、しつこく上下の誘いを掛けていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続した弱くしつこい反応が穂先に出ます。チヌの反応と思い、穂先を十分送り込んで立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触です。一気にラインを巻きます。シャープな突込みが始まります。間違いなくチヌの突込みです。大きくはないようですが元気に相手をしてくれます。シャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。11時50分にも同じようなサイズのチヌが相手をしてくれます。有り難い事です。

 

12時を過ぎますと徐々に雲が広がって来ます。北西方向に怪しい雲が出て来ます。徐々に寒冷前線が近づいて来ているようです。寒冷前線が気になりますので、今日はカップラーメンの昼ご飯を止めて、パンを齧りながらかかり釣りを続ける事にします。何時上がらなくてはいけないか分からないのと、餌取り達が活発に刺し餌の牡蠣を取って行きますので、朝からピッチを上げて手返しを繰り返しましたので、残りの牡蠣の数が僅かになってしまいます。昼からは底から1ヒロ半の所にヒイラギが陣取って、小さな牡蠣しか残っていませんので、落ちて行くスピードがゆっくりですので、ヒイラギのよい餌食になってしまい底まで持たない悲惨な状況です。辛抱強く手返しを繰り返しますが、底まで持ってもフグの餌食になってしまいます。3時前に刺し餌に出来る牡蠣が底をついてしまいます。残念ですがこれで竿を納める事にしました。今年の納竿釣行でしたが、5枚ものチヌが相手をしてくれました。爺さんにしては出来過ぎの釣果です。有り難い事です。去年の年末から体調不良が続き、今年も体調不良を引きずってしまい、また、岳母の急逝等が有り、なかなか釣行を重ねる事が出来なかった事が心残りです。来年は何もない穏やかな年になって欲しいものです。今年1年、爺さんのHPを覘いて頂き有難うございました。来年も暇が有れば覘いてやって下さい。

釣果:チヌ5枚 32.5cm 37.5cm 38cm 42cm 43.5cm