12月12日(月)    上佐波賀筏(晴れ後曇り)    大潮

次の釣行は牡蠣チヌ狙いと決めていましたので、11月後半から佐波賀渡船さんに牡蠣が使えるか確認の電話を入れていたのですが、なかなか大島さんから許可が下りないようで、11日に電話を入れて、大島さんへ許可の有無を確認して貰う様に佐波賀渡船さんに依頼します。佐波賀渡船さんからの電話で、ようやく大島さんから許可が下りたようで牡蠣チヌ狙いが出来ます。有り難い事です。12日に釣行をする事を佐波賀渡船さんに伝えます。自宅を4時過ぎに出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。この時期らしい冷え込みです。今回はR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。観音峠辺りから濃霧が発生しています。安全運転で上佐波賀を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。今日は私1人かも知れないと思っていたのですが、この後も2台の車が到着します。船頭さんも6時30分前に到着されます。今日は予約を入れていませんので、竿を出したかった3番と17番は既に詰まっています。さんざん迷った末に24番筏で1日遊ばさせて頂く事にしました。今回はポイントカードが一杯ですので渡船代は要りません。有り難い事です。牡蠣ロープ1本分の料金1000円を支払います。私を含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

まだ少し薄暗い上佐波賀筏群に到着します。先ずは私が24番筏に上がります。続いて17番筏に1人、3番筏に1人、7番筏?に1人上がられます。筏に上がり海の色を見ますと、何時ものように透明度の悪い色ですが、少し河川からの真水が入った感じの色をしています。今季初の牡蠣チヌ狙いです。否応なしに気合が入ります。気合が入った時ほど悲惨な結果に終わるのですが、果たして今日はどの様な結果になるか楽しみです。先ずは牡蠣ロープの重さを確認して、引き上げる牡蠣ロープを決定します。引き上げた牡蠣ロープには多くの牡蠣が付いていますが、牡蠣自体が少し小さいようです。牡蠣ロープから牡蠣とコレクターを外します。牡蠣掃除の始まりです。相変わらず防寒着をドロドロにしながらの牡蠣掃除です。牡蠣ゴミもあまり出ません。8時頃にようやく牡蠣掃除が終わります。かなり腰が痛いです。北向きの釣座位置付近に牡蠣ゴミをドバーと撒きます。次に身の回りの整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

 

8時15分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。期待していました中層での反応が無いままに着底します。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が反応を示す事は有りません。しびれを切らして上下の誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。頻繁に誘いを掛けますが反応が出ません。刺し餌の牡蠣を底で切って、再度、牡蠣の刺し餌を落とし込みますが反応が出る事は有りません。竿先にポロポロと牡蠣を割って撒き餌をしますが、穂先が反応する事は有りません。予想以上の低活性です。困った事です。刺し餌の牡蠣を取り換えては落とし込みますが、刺し餌の牡蠣に反応する魚は現れません。辛抱たまらず筏周りを探って見ますが、釣座位置同様に全く刺し餌の牡蠣に反応を示しません。釣座位置に戻りひたすら落とし込みを続けます。

ひたすら落とし込みを続けていますと、9時頃からようやくヒイラギらしき反応が穂先に出だします。穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れますが鈎掛しません。ヒイラギの反応のようです。ようやく穂先に反応が出だしましたので、気分的にもかなり楽になり手返しにも力が入ります。鈎を取られる事は無く、ラインにキズも入っていませんのでフグは居ないようです。海底の様子を想像しながら手返しを続けます。10時頃からヒイラギの活性が上がって来ます。牡蠣の刺し餌が底まで持たなくなってしまいます。これはこれで困った状況です。悪い頭をフル回転させながらヒイラギ対策を考えます。牡蠣蓋の深い方を刺し餌にしますが、この方法でも刺し餌が底まで持ちません。残る方法は刺し餌に蓋をするくらいしか悪い頭では思いつきません。少しめんどくさいのですが、1投毎に牡蠣に蓋をして投入します。底でタイミングを見計り蓋を取りますが、ヒイラギが目ざとく見つけて秒殺状態で取られてしまいます。

無反応地獄も困った事ですが、ヒイラギ地獄も困った事です。頭が痛いです。穂先に負荷がなくなった時を見計り合わせを入れますが空振りです。巡り合わせが良い時にはチヌが鈎掛してくれるのですが、今日はどうやら巡り合わせの悪い日のようです。11月はチヌの顔を拝めませんでしたので、何とかチヌの顔を拝みたいとひたすら手返しを繰り返しますが、巡り合わせの悪い日なのかヒイラギも鈎掛しません。ブツブツ云いながらひたすら手返しを繰り返します。しかし毎回毎回刺し餌に蓋をするのはかなりめんどくさい作業です。この作業をしなくては底まで牡蠣の刺し餌が持ちませんので仕方が有りません。11時30分頃、牡蠣の刺し餌の蓋をタイミングを見計り取りますが、ヒイラギの反応が穂先に出ません。上に少し誘いを掛けますが反応が出ません。再度、上に大きく誘いを掛けますが刺し餌を取られる事は有りません。ヒイラギの活性が落ちたのか、大きな魚が寄って来たのかわかりませんが、急にヒイラギが刺し餌の牡蠣に反応しなくなりました。チャンスと思いひたすら刺し餌を落とし込みますが反応が出ません。ヒイラギの活性が落ちただけのようです。

12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。周りの景色を見ながらゆっくりと昼ご飯を頂きます。長閑です。これでチヌが釣れれば云う事なしなのですが、世の中そんなに甘くは有りません。巡り合わせの悪い状況がいつまで続くのか分かりませんが、のんびりと釣行を続けていれば必ず巡り合う事が出来ると、12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みますが、昼前の状況と変わらず牡蠣の半貝に反応を示しません。誘いと静観を繰り返しますが穂先が反応する事は有りません。ヒイラギのあの高活性はなんだったのか不思議です。ヒイラギが反応しませんので、刺し餌の牡蠣が残りますのでチャンスと云えばチャンスなのですが、果たしてこの状況がチャンスなのかどうかは私にはわかりません。しかしチャンスで有って欲しいと思いながら手返しを繰り返します。

1時30分頃から再びヒイラギの活性が上がって来ます。底まで刺し餌の牡蠣が持たなくなってしまいます。また牡蠣の半貝に蓋をして投入しなくてはいけなくなりました。少々めんどくさいです。刺し餌の牡蠣が底に付いてから、タイミングを見計り蓋を取りますが、直ぐにヒイラギに見つかり秒殺状態です。ひたすら面倒な作業をしながら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。2時30分頃、ヒイラギに突かれて穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れます。ようやく何かが鈎掛しました。海面に姿を現したのは少し大きめのハタでした。ヒイラギの反応でハタ、良く分かりません。この後はヒイラギの反応でチヌと行きたいものです。

ひたすらヒイラギの猛攻に耐えながら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。手返しを早めていますので残りの牡蠣が少なくなって来ました。このままでは船頭さんに伝えています、4時30分の納竿時間まで牡蠣が持ちそうに有りません。17番筏の釣り人さんが4時に上がられますので、4時を目標に手返しを繰り返します。しかしヒイラギの猛攻が収まる事は有りません。底でタイミングをずらして蓋を取るのですが、目敏くヒイラギが見つけてかすめ取ります。ヒイラギに翻弄されて牡蠣の数が徐々に少なくなって行きます。3時40分頃、ついに牡蠣がなくなってしまいます。少し早いですがこれで納竿する事にします。今季の初牡蠣チヌ狙いは、無反応地獄とヒイラギの猛攻地獄で牡蠣チヌの顔を拝む事は出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。