11月7日(月)    上佐波賀筏(曇り後晴れ)    小潮

冬の牡蠣チヌ狙いに備えて、時々上佐波賀の様子を見に釣行しているのですが、今回も上佐波賀の状況を確認するために釣行する事にしました。自宅を3時過ぎに出発します。今日は立冬です。国道の温度表示は5℃を表示しています。今朝はかなりの冷え込みです。いよいよ冬が直ぐ其処まで近づいて来たようです。今回はR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で上佐波賀を目指します。黒鯛釣具さんでアケミ丸貝大1袋、アケミ貝大1袋、氷小1ヶを購入します。5時過ぎに佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。今日は私1人かも知れません。久しぶりに冬の防寒着を着て身支度を整えます。出船時間まで1時間ほど有りますので、車の中で少し仮眠を取る事にします。目覚めますと横に車が1台停まっています。6時前ですので船頭さんも到着されます。皆さんとお互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円を支払い、私ともう1一人の釣り人さんを乗せて出船です。

もう1人の釣り人さんと色々話しながら上佐波賀筏群に向かいます。佐波賀渡船さんの近くでクマを見られたそうです。今年はクマの出没が多いとニュースで云っていますが、まさか上佐波賀で出没するとは考えてもいませんでした。私の知人も青井渡船に入る所で、イノシシが車にぶつかって来たと笑っていましたが、もう暫くの間、早朝に車から出てウロウロしない方が良いかも知れません。色々と釣り人さんと話をしている間に、まだ少し薄暗い上佐波賀筏群に到着します。時間は6時過ぎです。先ずはもう1人の釣り人さんが17番筏に上がられます。私は3番筏が気になりますので、今日は3番筏で1日遊ばせて頂く事にします。3番筏に上がり海の色を見ますと、湾奥の筏にしては透明度が良過ぎます。雁又でも透明度が良過ぎる時は、厳しいかかり釣りを強いられましたので少々気になります。ふとブイを見ますとイ貝がほんの少し付き出しています。先ずは筏周りのブイに付いていますイ貝を採取する事にします。時間を掛けてイ貝を採取します。釣座位置の北向きにパラパラとイ貝を撒いてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.5号 0.8号 鈎 海津12号)

6時50分頃からかかり釣りを開始します。先ずはイ貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では刺し餌のイ貝を触って来る魚は居ません。着底。暫く静観しますが、刺し餌のイ貝を触って来る魚は居ないようです。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出ません。頻繁に上下の誘いを掛けますが、刺し餌のイ貝に興味を示す魚は現れないようです。次はアケミ丸貝を刺し餌にして落とし込みます。イ貝同様に反応なく着底します。静観と誘いを掛けますが、刺し餌の丸貝に反応する魚は居ないようです。イ貝、アケミ丸貝をパラパラ上撒きしながら、刺し餌をイ貝、アケミ丸貝と取り換えながら手返しを繰り返します。しかし釣座位置では穂先に反応が出る事は有りません。気分転換も兼ねて筏周りを探って見ます。筏周りをウロウロしながら彼方此方探りますが、釣座位置同様に反応が穂先に出る事は有りません。

7時50分頃から、スーパーで購入した牡蠣のムキ身を刺し餌にして落とし込んで見ます。スーパーで購入した牡蠣のムキ身は消毒して有りますので、筏に上がって直ぐに海水に着けて置きましたから、消毒の匂いが抜けていると思って刺し餌にする事にしました。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣のムキ身に反応して来る魚は居ません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。頻繁に誘いを掛けますが反応が出ません。牡蠣のムキ身なら直ぐに反応が出ると思っていたのですが考えが甘過ぎました。まだまだ修行が足らないようです。イ貝、アケミ丸貝、牡蠣のムキ身、アケミの半貝、アケミの両貝、アケミのムキ身と刺し餌を変えながら手返しを繰り返しますが、刺し餌に興味を示す魚は居ないようで穂先が反応する事は有りません。何とかしなくてはいけないのですが良い知恵が浮かびません。困った事です。

8時20分頃、牡蠣のムキ身を刺し餌にして落とし込みます。着底。反応が出ませんので上下の誘いを頻繁に掛けていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、グゥ〜ン”穂先を派手なアタリで押さえ込んで来ます。即、合わせを入れます。何か鈎掛した感触が伝わって来ます。この感触はチャリコの感触です。海面に姿を現したのはやはりチャリコでした。牡蠣のムキ身を1時間ほど海水に着けて置きましたので、消毒の匂いが消えたのかも知れません。チャリコとは云へ、魚が刺し餌に今日初めて反応してくれましたので、俄然手返しにも力が入ります。しかし交通事故的なアタリだったようで、その後、穂先に反応が出る事無く時間だけが過ぎて行きます。厳しいかかり釣りですが、必ずチヌが来てくれる事を信じて手返しを繰り返します。午前中はチャリコとカニが牡蠣のムキ身に反応して海面に姿を現したくらいで、ハッとした反応が出る事無く過ぎてしまいます。昼からのかかり釣りに期待して、カップラーメンとパンの昼ご飯を頂きます。食べる前に釣座位置に撒き餌をして置きます。

12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。刺し餌のイ貝、アケミ丸貝、アケミ半貝、アケミ両貝を落とし込みますが、午前中と同様に反応を示す魚が現れません。ひたすら手返しを繰り返します。悪い頭で色々と考えを巡らします。ふとブイに付いている牡蠣を使ったら面白いかも知れないと考えて、ブイに付いています牡蠣を採取する事にしました。なかなか刺し餌に出来る大きさの牡蠣が見つかりません。筏の床に腹ばいになって牡蠣を探します。ようやく数個の牡蠣を採取する事が出来ました。釣座位置に戻り、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。3ヒロ位から何かが牡蠣を突いています。強引に牡蠣を落とし込んで行きます。着底前にヒイラギと思われる反応が出だします。着底と同時位に刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。今まで反応が有れほど遠かったのがウソのようです。改めて牡蠣の威力を思い知らされました。

再度、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。やはり3ヒロ位から何かが触ります。同じ位置で止めていますと、直ぐ穂先に負荷がなくなり刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。牡蠣の半貝を刺し餌にする時は、このタナを早く通過させなくてはいけないようです。牡蠣の半貝が小さいですので、0.5号の錘をラインに取り付けて落とし込みます。無事に3ヒロ位のタナを通過します。着底前からやはりヒイラギと思われる反応が出だします。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ”ヒイラギらしき反応が出ています。反応が出なくなりましたので穂先で聞いて見ますと、牡蠣の重さが穂先に出ませんので取られたようです。ラインを巻き上げて確認しますと牡蠣の半貝は取られていますが、ラインに取り付けていました錘がグシャッと潰れています。潰された錘を見て見ますと、チヌと思われます歯の跡がクッキリと残っています。錘に噛み付くのではなく、刺し餌の牡蠣の半貝に噛み付いて欲しいものです。

チヌらしき気配を感じましたので牡蠣の半貝を使いたいのですが、ブイに付いています使えそうな牡蠣がなくなりましたので、アケミの両貝を大きく平げて刺し餌にする事にしました。アケミの両貝にも反応してくれる事を期待して落とし込みます。3ヒロ位のタナでは反応なく通過します。着底寸前にヒイラギらしき反応が出ています。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ”ヒイラギらしき反応で刺し餌のアケミの半貝を取られます。牡蠣の半貝を落とし込んだ事で魚達の活性が少し上がったようです。しかしヒイラギらしき反応は出ますが、肝心のチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。ヒイラギらしき魚の活性が良かったのも1時30分ぐらいまでで、その後は時々刺し餌のアケミの半貝に反応してくれるくらいです。夕時合いを期待してひたすら手返しを繰り返しますが、チヌらしき反応が穂先に出る事は有りません。徐々に納竿時間と決めています4時30分が近づいて来ます。何とかチヌアタリを見たいとひたすら手返しを繰り返しましたが、残念ながらチヌアタリを引き出す事が出来ずに納竿時間を迎えてしまいました。まだまだ修行が足らないようです。