9月4日(金)    吉田筏(晴れ一時雨)    小潮

吉田の様子が気になりますので、今回は吉田の渡船たかし丸さんにお世話になる事にしました。前日にたかし丸さんに連絡を入れておきます。久し振りの吉田への釣行ですので、凄くワクワク感が有ります。何時もは当日に道具を車に積み込むのですが、今回は前日に荷物を車に積み込みます。少々入れ込み過ぎの感が有ります。こういう時は、気持ちばかりが前面に出て悲惨な結果になる事が多いのですが、今回はこのような事にならないよう祈るばかりです。自宅を何時もと同じ時間の5時頃に出発します。国道の温度計が19℃を表示しています。徐々に秋らしい気温になって来ました。今日は自作ダンゴを使用しますので、R9→R27→ウスイ釣具店さん→吉田のルートで車を走らせる事にします。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、サナギミンチ1パック、荒びきさなぎ900g1パック、赤土大1袋、ヌカ大1袋、氷小1ヶを購入します。6時45分頃に吉田の駐車場に到着します。既に多くの車が停まっています。荷物を車から降ろして身支度を整えます。荷物を船に積み込み、船頭さんが来られるのを待ちます。暫くして船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わして、私一人を乗せて出船です。ここ吉田では、渡船料は後払いですので、かかり釣りが終わり上がってから3000円を支払います。

7時頃、吉田筏群に到着します。船頭さんが船を着けられたのはA−4筏です。ヨットハーバー前の筏です。今日一日この筏で遊ばせて頂きます。筏に上がり先ずはケムシのチェックをします。確認した所、1匹だけ確認する事が出来ました。この時間ですので、ケムシが居ても筏の裏側に居るのだと思います。これで安心してかかり釣りを楽しむ事が出来ます。海の色を見ますと、吉田にしては少し透明度が悪い気がします。筏のブイが新しくなっていますので、青井ほど貽貝がびっしりとは付いていません。釣座位置をヨットハーバー側の北向きに構えます。仕掛けの準備をする前に、ブイに付いています貽貝を少しだけ頂いて、釣座位置付近にパラパラと少しだけ撒きます。貽貝を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 
 
何時ものように早朝は貽貝チヌを狙って見ます。7時15分頃から貽貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では刺し餌の貽貝を触って来ません。着底寸前に”コツコツ、コツコツ”と、弱い反応が穂先に出ます。着底。暫く静観しますが、刺し餌の貽貝の動きがなくなると反応しないようです。誘いを掛けますと刺し餌の貽貝に反応を示します。やはり貽貝の動きに反応しているようです。貽貝をポロポロ上撒きしながら、チヌが刺し餌の貽貝を喰って来るのを待ちます。始めの頃には、刺し餌の貽貝の動きに反応していた魚も慣れて来たのか反応しなくなります。我慢強く刺し餌の貽貝を落とし込みますが、チヌらしき反応が穂先に出る事は有りません。成長期の貽貝では有りませんので、チヌも触手を伸ばしにくいのかもしれません。これからは丸貝を使ったほうがチヌの喰いが良いかも知れません。ひたすら落としこみますが、全く穂先に反応が出る事は有りません。

貽貝チヌ狙いであればもっともっと粘らなくてはいけないのですが、私には粘る根性が有りませんので貽貝チヌを諦めて、7時45分頃から自作ダンゴを作る事に精を出します。8時頃からダンゴ釣りを開始します。先ずは魚達の活性を見る為にオキアミを刺し餌にして落とし込みます。予想に反して上層、中層では刺し餌のオキアミに反応を示す魚は居ないようです。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けてようやく”コツコツコツ”と、刺し餌のオキアミを啄んで来ます。かなり活性が悪いようです。次は家から持ってきましたコーンを刺し餌にして落とし込みます。反応無く着底します。誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。次はサナギを刺し餌にして落とし込みます。コーン同様に刺し餌のサナギに反応する魚は居ないようです。今日はかなり厳しいかかり釣りを強いられそうです。反応が出ましたオキアミを主にして、サナギ、コーンを抱き合わせにして手返しを繰り返す事にします。

刺し餌のオキアミコーンをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを触って来る魚は居ません。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。穂先に反応が出ません。暫く静観していますと、”コツコツ、コツコツ、コツコツ”と、刺し餌のオキアミを啄む反応が穂先に出ます。穂先を押さえ込んで来たら合わせを入れるのですが、穂先を押さえ込んで来る事は有りません。ラインを巻き上げて刺し餌を確認しますと、鈎にはコーンだけが残っています。やはりコーンには反応しないようです。次にオキアミサナギの抱き合わせの刺し餌をダンゴに包んで投入しますが、オキアミコーンと同様にオキアミだけ取られてサナギは無傷で生還します。魚達の活性を上げるために、先ずはボラにダンゴを突いて貰わなくてはいけません。オキアミにサナギ、コーンの抱き合わせで手返しを早めます。手返しが効いて来たのか、9時前よりボラのダンゴ突きが出だします。上層にはサヨリ、コノシロ、ウグイ、小ボラ、大ボラがダンゴを投入しますと乱舞します。底でもこのような状況になって欲しいものです。 。

9時過ぎ、ボラがサナギコーンハリスダンゴを突いています。何時チヌアタリに変わるか分かりませんので穂先の動きに神経を集中します。ボラのダンゴ突きの中の一瞬穂先が戻らない反応で合わせを入れます。この一瞬の反応はボラくさいと思ったのですが、頭が「待て!」の命令を出す前に腕を突き上げていました。重さの有る突っ込みですが、この一本調子の引きは間違いなくボラの感触です。海面に姿を現したのはやはりボラでした。掛けてはいけないボラを掛けてしまいました。まだまだ修行が足らないようです。ボラを掛けましたので、底でのボラの反応が無くなるのではと心配しましたが、底でもボラと思われるダンゴ突きが出ています。今日のボラはダンゴを割るまでの活性はないようです。途中でダンゴを突くのをやめてしまいます。10時前にもボラを掛けてしまいます。このボラはサナギコーンを居喰いしていたようで、アタリが無いので誘いを掛けようと竿を上げたら掛かっていました。困った事です。

10時過ぎ、オキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。”ゴンゴンゴン”とボラがダンゴを突いています。ボラがダンゴを突くのを途中でやめてしまいます。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツコツ、クー”と、鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。何か鈎掛かりしました。小チヌに似た感触です。小チヌと思ってやり取りをしていたのですが、海面に姿を現したのは小チヌくらいの大きさのチャリコでした。ひたすら手返しを繰り返します。オキアミも時々無傷で上がって来ます。10時30分前、オキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。相変わらずボラがダンゴを途中で突くのをやめてしまいます。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。穂先の動きに神経を集中していますと、”コツコツコツ、グッ”と、強く大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を通して伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。余り大きくはないようです。チヌの突込みを竿の上下で逃げて、竿を強引に起こしてラインを巻いて底を切ります。チヌとのやり取りを楽しみながら浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので、これからと思ったやさきに雨が降って来ます。徐々に雨脚が強くなって来ます。小屋に避難です。なかなか止みません。困った事です。11時過ぎ、ようやく雨が止みましたのでかかり釣り再開です。上層に居ました魚達が見当たりません。オキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。中層辺りでダンゴを突く反応が出ません。着底。ボラがダンゴを突いて来ません。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。刺し餌を触って来ません。誘いを掛けますと”コツ・・・コツ・・・”と、単発的な弱い反応が出るだけです。ラインを巻き上げて刺し餌を確認しますと、コーンはもちろんの事、オキアミも無傷です。再度、同じ刺し餌をダンゴに包んで投入しますが同じ状況です。雨が降った事で海の状況が悪い方に変わったようです。手返しを繰り返しますが同じ状況が延々と続きます。雨は水ですので水を差された感じです。魚達の活性を上げようと、急いで昼ご飯を食べ終えて手返しを繰り返します。時々、”コツコツコツコツ”と、少ししつこい反応で合わせを入れますと、ゴンズイのゴンちゃんが鈎掛かりして海面に姿を現します。船頭さんに「ゴンが湧いているよ」と云われたのを思い出しました。しつこい反応で合わせを入れますとゴンちゃんが鈎掛かりします。活性が上がったのはゴンちゃんだけのようです。

2時くらいからようやく、サヨリ、コノシロ、ウグイ、小ボラ、大ボラが海面近くに姿を現します。ダンゴ突きも上層、中層では出だします。落下するダンゴを追いかけて、底でも時々ダンゴ突きが出るのですが単発的です。3時ごろには、海面に姿を見せていました魚たちも何処かに行ってしまいました。オキアミも無傷で上がって来ます。時々、ゴンちゃんと思われる反応が出るだけです。雨を引き金に一気に活性が落ちたようです。このような状況は余り記憶に有りませんので少々戸惑います。ボラのダンゴ突きで活性を上げようと思っているのですが、肝心のボラが底まで降りて来ません。何か嫌なものが居るのか有るのか、海水温度が変化したのか、私には分かりませんが、ボラが底まで降りて行かない事は事実です。中層でダンゴを割って落とし込んで行きますが、チヌと思われる反応が出る事は有りません。何とかチヌに刺し餌を喰って貰おうと、ひたすら手返しを繰り返しますが、5時と決めています納竿時間までに、再度、チヌに刺し餌を食わせることが出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。この時期の低活性、厳しいかかり釣りでした。

 

釣果:1枚 33.5cm