8月27日(木)    青井筏(晴れ)    大潮

台風で海況に変化が現れるのではないかと期待して、天気が回復した木曜日に釣行することにしました。釣行先は今回も青井のマル拓渡船さんです。前日に何時ものようにSMSでお世話になる事を伝えておきます。自宅を5時頃に出発します。夜明け少し前の薄暗い中を出発します。少し走ると夜が明けて来ます。国道の温度表示は20℃を表示しています。今日は小物の調達をしなくてはなりませんので、R9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→青井のルートで車を走らせる事にします。安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、土中1箱、氷小1ヶ、小物を購入します。7時30分頃に青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。3台の車が停まっています。拓ちゃんが待っていてくれます。お互い朝の挨拶を交わします。私の車で4台目ですので、事務所の駐車場に停めに行かなくても良いようです。どうやら4台が限度のようです。拓ちゃんに手伝ってもらって荷物を船に積み込み、渡船料3500円を支払い、私一人を乗せて出船です。

7時35分頃、青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、一番西側の列の小屋付き筏です。前回乗りました筏の北隣の筏です。筏に乗る前に拓ちゃんが「ケムシが湧いて来ましたわ〜」と、云われましたので筏を見ますと、多くのケムシが這いずり回っています。見たくない光景です。荷物を筏に上げてから、ケムシをほうきで掃いて海に落とします。小屋の中にはわんさかと湧いています。ケムシが苦手な私にとって嫌な季節です。もっと早い時間帯では、これ以上のケムシが這いずり回っていたかと思うとゾーとします。拓ちゃんも筏に上がりケムシ掃除を手伝ってくれます。ここで事件です。ケムシ掃除をしていてふと船を見ますと、筏からかなり離れた所に浮いています。「拓ちゃん、エライこっちゃ!〜」船をロープで固定していなかったようです。拓ちゃん、慌てる事無く「チョッと、泳いできますわ〜」「えぇ〜、マジか!〜」拓ちゃん、服を脱いでパンツ1枚になり海に入って船目指して泳いで行かれます。長い間かかり釣りをしていますが、こんな光景を見るのは初めてです。拓ちゃんが無事船にたどり着かれます。ヤレヤレ、ホッとしました。脱いだ服を取りに筏に寄って直ぐに船着場に戻られます。ハプニングの後もケムシ掃除に精を出します。ようやく釣座位置付近のケムシが居なくなりました。これでかかり釣りに集中出来ます。釣座位置を西向きに構えます。海の色は台風の影響が全く無かったようでよく澄んでいます。ブイに付いています貽貝には多くのフジツボが付いています。ブイに付いています貽貝を少し頂いて、釣座位置付近と東側に撒きます。貽貝を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 

ハプニングが有りましたのでスタートが少し遅くなりましたが、8時頃からかかり釣りを開始します。何時も通り、先ずは貽貝チヌを狙います。貽貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。毎度の如く、上層、中層では刺し餌の貽貝を触って来る魚は居ません。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先に反応が出る事は有りません。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出ません。静観と誘いを掛けますが、穂先はピクリとも反応しません。前回は1投目にチヌが来てくれましたが、今日は前回のようなラッキーな事はなさそうです。刺し餌の貽貝を取り替えて落とし込みますが、チヌらしき反応が出る事は有りません。時々、着底寸前に”コツコツ”と、単発的な反応が出るだけです。おそらく餌取り達が動く刺し餌の貽貝に反応しているだけだと思います。東側も探って見ますが、穂先に反応が出る事は有りません。今日は貽貝チヌは不発のようです。

ダンゴ釣りを開始する前に刺し餌の反応を見て見ます。オキアミには相変わらず高反応です。サナギ、コーンには全く反応を示しません。8時40分頃からダンゴ釣りを開始します。先ずは反応の良いオキアミを主にして、サナギ、コーンを抱き合わせます。オキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを触って来る魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れます。刺し餌のオキアミサナギが飛び出します。”コツコツコツ”。オキアミを取られたようです。まだサナギが残っていますので次の反応を待ちます。しかし、次の反応が出る事は有りません。誘いを掛けますが、刺し餌のサナギに興味を示す魚は居ないようです。次はオキアミコーンの刺し餌で様子を窺います。着底。ダンゴを突く魚は居ません。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。オキアミは取られますがコーンには反応が出ません。この時期にしては反応が悪過ぎますので、ボラを寄せてこの状況を良い方向に変化させるべく手返しを繰り返します。手返しが効いて来たのか、9時過ぎくらいからダンゴを啄む反応が出だします。時々、極弱いボラらしきダンゴを突く反応も出だします。ひたすら手返しを繰り返します。

なかなかイメージしていますボラのダンゴ突きが出ません。極弱いダンゴ突きと啄む反応は出るのですが、豪快な”ゴンゴンゴン”と、穂先を押さえ込んで来るダンゴ突きが出ません。時々、ダンゴから刺し餌が抜けてからの穂先に負荷がなくなる反応で合わせを入れますと、ヒイラギが鈎掛かりして海面に姿を現します。徐々に魚たちの活性が上がって来たようで、コーン、サナギにも反応を示すようになって来ます。今日の状況を考えますと、時合いはボラがダンゴを強く突き出してからと思いますので、それまではひたすら手返しを繰り返す事にします。昼前にデカフグが鈎掛かりして海面に姿を現します。デカフグが居ればチヌも必ず居ると変な思い込みが有りますので、俄然、やる気が出て来ます。手返しにも力が入ります。ボラのダンゴ突きも徐々に強くなって来ます。チヌが来るとすれば昼からのような気がします。チヌが来る前にお昼ご飯を食べておく事にします。おにぎりの昼ご飯をゆっくりと頂きます。

12時15分頃からかかり釣りを再開します。オキアミコーンの刺し餌をダンゴに包んで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”。ボラが強くダンゴを突いて来ます。ボラにダンゴを割られて刺し餌が飛び出します。穂先の動きに神経を集中します。直ぐに”コツコツ、クー”と、小さく鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を通して伝わって来ます。余り大きくはないようですが、間違いなくチヌの感触です。チヌの突込みを竿の上下で逃げて、強引に竿を起こした瞬間にチヌの感触がなくなります。バラシです。やっと来てくれた1枚目をバラシてしまいました。やってはいけない事をやってしまいました。合わせをもう少し待てばよかったと思っても後の祭りです。釣れない時はこんなものと諦めるしか有りません。ガックリです。気を取り直して手返しを続けます。相変わらずボラが強くダンゴを突いてくれています。ボラを掛けないように注意しなくてはいけないと思っていたのですが、12時45分頃、ダンゴから刺し餌が抜けて、暫くしてからの穂先の押さえ込みを合わせてボラを掛けてしまいます。掛けてはいけないボラを掛けてしまいました。まだまだ修行が足りません。

気を取り直して手返しを繰り返します。ボラもダンゴを突いてくれていますので一安心です。午前中は北方向からの風でしたが、昼からは西方向から風が吹いて来ます。風に強弱が有りますので筏がよく動きます。凄く釣り辛いです。釣れない時は風にも八つ当たりです。ひたすら手返しを繰り返します。1時30分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”。強くボラがダンゴを突いて居ます。ボラにダンゴを割られます。穂先に負荷がなくなります。次の反応に備えて身構えます。潮の流れで穂先に負荷が掛かって来なくてはいけないのですが、負荷がなかなか掛かって来ません。「これは喰っとる!〜」即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。余り大きくはないようです。チヌの突込みを竿の上下で逃げます。少々強引に竿を起こして一気にラインを巻いて底を切ります。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。体力が回復していますので元気に相手をしてくれます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。1時45分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ”。大きく穂先が押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。ボラとは違う突っ込みが竿を通して伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。先ほどのチヌと同じくらいの大きさのようです。チヌとのやり取りを十分に楽しんで海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

      

続けてチヌが来てくれましたので、俄然、やる気満々で手返しを繰り返します。時々、チャリコ、ヒイラギが鈎掛かりして海面に姿を現します。西方向からの風が強弱を付けて吹き付けて来ますので筏の位置がよく変わります。これが原因かどうかは分かりませんが、餌取り達の活性が安定しません。ボラのダンゴ突きも安定しません。筏の東西の動きに合わせてダンゴを投入して行きます。東西に直線的に撒き餌の帯が出来るイメージです。筏がある地点に来るとボラのダンゴ突きが出ます。また、餌取り達も活発に刺し餌を啄んで来ます。やはり筏と連動しているようです。早く撒き餌の帯を作らなくてはいけません。ひたすら手返しを繰り返します。4時前にようやく小チヌが刺し餌を銜えてくれます。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。4時を廻りますとボラも活発にダンゴを突いてくれます。餌取り達も刺し餌を活発に啄んで来ます。サナギも持ちません。撒き餌の帯が出来上がったのか、たまたま魚達の活性が上がったのかは分かりませんが、どの位置でも同じ様な状況です。夕時合いですので、良型チヌ狙いでサナギハリスダンゴで5時と決めています納竿時間まで手返しを繰り返す事にします。4時30分過ぎ、サナギハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”。ボラが激しくダンゴを突きます。ボラにダンゴを割られます。穂先に負荷が無くなります。徐々に穂先に負荷が掛かって来ます。”コツコツ、コツコツ、クー”。力強く穂先が大きく押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。竿の上下でチヌの突込みをいなします。強引に竿を立ててラインを巻いて底を切ります。底を切っても良く突っ込んで相手をしてくれます。筏の中へ中へと突っ込みます。牡蠣ロープが吊るして有りますので、前へ前へとチヌが出て来るように竿を捌きます。徐々にチヌが浮いて来ます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

 

頭で考えていた大きさでは有りませんが、夕時合いにチヌが来てくれました。状況は最高に良い状態です。腕も省みずに大きなチヌを狙って手返しを繰り返します。納竿時間は5時と決めていますので、少々、焦り気味で手返しを繰り返します。ボラが1投毎に力強くダンゴを突いて割ってくれます。餌取り達も刺し餌のサナギを喰って来ます。雰囲気は最高の状態です。何時チヌが刺し餌を喰って来てもおかしくない状態です。5時前、今日、最後となる1投のサナギハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”。ボラが激しくダンゴを突いています。ボラにダンゴを割られます。穂先に負荷が戻って来ます。”コツコツ、クー”。強く穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。チヌの感触なのですが、頭で考えていた大きさとはかなりの差が有ります。少々がっかりしながらも小チヌとのやり取りを楽しみます。やり取りを楽しんで海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。私らしい最後の1投でした。多分、近くには大きなチヌも居たと思うのですが、刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

  

釣果:3枚 31cm×2 35cm 
     
        (小チヌ:2枚 22.5cm 
26.5cm