8月18日(火)    青井筏(晴れ)    中潮

お盆も過ぎましたのでボチボチ竿を出したいと、何時ものかかり釣りの虫が騒ぎ出します。暑さもピークを過ぎたようですので、前回、良い目をさせて頂いた青井に釣行する事にしました。早朝は貽貝チヌを狙い、その後はダンゴ釣りで遊ばせて貰う何時ものパターンでかかり釣りを楽しむ事にします。まだ今年は貽貝チヌを掛け合わせていませんので、ボチボチ貽貝チヌのアタリを見たいものです。自宅を5時頃に出発します。今日も自作ダンゴを使用しますので、R9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせる事にします。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、サナギミンチ1パック、荒びきさなぎ900g1パック、赤土大1袋、ヌカ大1袋、氷小1ヶを購入します。吉田の駐車場を見ますと、平日にもかかわらず多くの車が停まっています。吉田でこの状態ですから、青井の状態が少々心配です。6時45分頃に青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。5台の車が停まっています。今日も船着場に船が有りません。荷物を車から降ろして身支度を整えます。拓ちゃんが先客さんを送られて帰って来られます。お互い朝の挨拶をかわします。車が多いので事務所前に停めて来て欲しいと言われます。久し振りに事務所前に車を止めに行きます。事務所前にも2台の車が停まっています。今日は平日のはずなのですが、多くの釣り人さんが来られているようです。渡船料3500円を支払い、私一人を乗せて出船です。

7時頃、青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、一番西側列の小屋の無い筏です。北隣の小屋付き筏には2人の釣り人さんが竿を出されています。前回乗った時には、東西に移動が出来なかったのですが、今回はコンパネが敷いてあり東西に移動出来ます。筏に上がり海の色を見ますと、濁りが入った色をしています。少々心配な海の濁りです。ブイや牡蠣ロープには多くの貽貝が付いていまが、よく見ますとフジツボが付き出しています。ボチボチ貽貝も落ち出すかも知れません。貽貝チヌを早く掛け合わせたいものです。釣座位置を東向きに構えます。ブイに付いています貽貝を少々頂いて、釣座位置と後側の西向きにパラパラと撒いて置きます。筏の上を見ますが、毛虫を見る事は有りません。一安心です。ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 

今日は曇り空を期待して来たのですが、どうやら期待はずれの一日になるようです。今日もピーカンの中でのかかり釣りになりそうです。7時20分頃、かかり釣り開始です。何時ものこの時期のパターンで、先ずは貽貝チヌを狙います。貽貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。上層、中層では刺し餌の貽貝に反応を示す魚は居ないようです。着底。穂先に反応が出ません。暫く静観しましたが、反応が出ませんので上下の誘いを掛けます。穂先に反応が出ません。「う〜ん、今日も貽貝チヌさんはいませんか?〜」ガックリです。釣座位置正面より少し左手側で、大きく上に誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。極弱い微かな反応で、穂先を少し押さえ込んだ後に、穂先を持ち上げる様な感じで負荷が無くなります。合わせたい気持ちをグッと押さえて次の反応を待ちます。直ぐに”クー、フ〜”と、同じ様な反応が穂先に出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。竿を通して伝わって来る感触は間違いなくチヌです。突込みの感触から良型チヌのようです。久し振りの貽貝チヌです。チヌの強い突っ込みにジリジリとラインを引っ張り出されます。竿でためて耐えます。竿を立てて少々強引にラインを巻きます。またラインを少し引っ張り出されます。同じ動作を繰り返しながら、ようやく底を切る事が出来ました。チヌの突込みに耐えながらも除々に浮かせます。筏の中へ突っ込む方向を変えて来ましたので、立ち上がってチヌの突っ込みに対処します。過去何度も鈎外れで痛い目に会っていますので、頭の中では、何時、鈎が外れるか不安な気持ちで一杯です。「外れるなよ!、外れるなよ!」と、念じながらやり取りをします。チヌの強引な突っ込みに耐えながらもやり取りを楽しみます。除々に浮かせます。ようやく白い魚体が見えて来ました。間違いなく良型チヌです。海面直下のひとのしをかわして、海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。

念願の貽貝チヌを掛け合わせる事が出来ました。有り難い事です。釣座位置にパラパラと貽貝を撒いて、刺し餌の貽貝を落とし込んで行きます。上層、中層では穂先に反応が出る事は有りません。着底。静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。上下の誘いを頻繁に掛けますが、反応が穂先に出る事は有りません。貽貝チヌでは1投目に喰って来れば連続で来る思い込みが強いので、反応が出ない穂先が不思議で仕方が有りません。誘いと静観を繰り返しますが、穂先はピクリとも反応する事は有りません。粘っても釣座位置で反応が出ませんので、貽貝を少々撒いて置きました西側を探って見る事にします。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みますが、刺し餌の貽貝を触って来る魚は居ないようです。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。上下の誘いを掛けますが、穂先が反応する事は有りません。西側の面を探って見ますが、刺し餌の貽貝を触って来る魚は居ないようです。釣座位置に戻り、貽貝を刺し餌にしてひたすら落とし込みますが、穂先が反応を示す事は有りません。貽貝チヌ狙いの釣り人さんは、このような状況でも集中力を切らす事無く、貽貝チヌ狙いに集中されると思うのですが、私には反応の出ない穂先を見つめ続ける根性が有りません。貽貝チヌ狙いの釣り人さんの粘りに脱帽です。今年初の貽貝チヌが来てくれましたので、気持ち的に十分に満足してしまったようで、貽貝チヌ狙いを続ける気力が失せてしまいました。まだまだ修行が足らないようです。ボチボチダンゴ釣りの準備をする事にします。

8時頃よりダンゴ作りに精を出します。ヌカ、赤土、荒びきさなぎを混ぜ込みます。暑さが身に応えます。我慢しながら海水を入れてダンゴの硬さを調整します。8時20分頃、ようやく自作ダンゴが出来上がります。アンコにミンチサナギとスーパーで買ったコーンを混ぜ込みます。ダンゴ釣り開始です。先ずはオキアミサナギの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包み投入します。着底。ダンゴを触って来る魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツコツ”。オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中します。しかし、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けますが、刺し餌のサナギに反応を示す魚は居ないようです。次はオキアミコーンの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包み投入します。着底。”ツンツンツン”。何かがダンゴを啄んでいます。突くというよりかは啄むと云った方が正解のような突き方です。何かがダンゴに反応しているようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。オキアミは直ぐに取られます。コーンにも反応を示してくれるのですがなくなる事は有りません。ボラがダンゴを突いてくれるまでは、オキアミコーンの抱き合わせで手返しを繰り返す事にします。

ひたすら手返しを繰り返します。時々、”ゴンゴンゴン”と、ボラらしきダンゴ突きが出るのですが、ダンゴを割るほどの力強さは有りません。相変わらずダンゴを啄むような反応は出ています。何が啄んでいるのか正体を確かめたいです。何の変化も起こる頃無く、時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。ボラのダンゴ突きがないダンゴ釣りほど面白味に欠けるかかり釣りは有りません。ボラにダンゴを突いて貰おうとひたすら手返しを繰り返します。しかし、気持ちとは裏腹に全く同じ状況が延々と続きます。ボラの強烈なダンゴ突き見たいのですが、弱く淡白なダンゴ突きが出るだけです。ダンゴを啄む反応は1投毎に出ていますが、正体を確かめる事が出来ずに時間だけが過ぎて行きます。お昼前に由良川からと思われる濁りが入って来ます。この濁りが魚たちの活性を上げてくれると嬉しいのですが、今の状況を考えますとあまり期待出来そうにも有りません。逆に活性が今以上に落ちるのではないかと心配です。午前中はアコウとヒイラギが鈎掛かりしたくらいです。困った事です。昼からのかかり釣りに期待して、取り合えず昼ご飯を食べる事にします。

昼ご飯を食べ終えて昼からのかかり釣りを開始します。サナギには相変わらず無反応です。時々、オキアミも無傷で上がって来ます。心配していた濁りの影響が出て来たようです。竿先にボラと思われる泡がボコボコと上がって来ますので、竿下にボラが居る事は居るようですが底ではなく浮いているようです。以前この筏に乗った時も、底から1ヒロくらい上でダンゴを割ってチヌを掛けた事が有りましたが、今回も同じ様な事をしているのですが、アタリは有るのですが、チヌと思われるアタリが出る事は有りません。オキアミは取られますが、サナギ、コーンは取られる事は有りません。残る刺し餌ににチャンスが有るのですが、なかなかアタリの無い刺し餌で粘る事が出来ません。ひたすら粘り強く手返しを繰り返します。徐々に納竿時間と決めています5時が近づいて来ます。何とかダンゴ釣りでもチヌの顔を見たいと手返しを繰り返しましたが、残念ながらダンゴ釣りではチヌの顔を見る事は出来ませんでした。何か手は有った筈なのですが、悪い頭では思いつく事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

 

釣果:1枚 42cm