7月11(土)    上佐波賀筏(うす曇り)    若潮

今回は和田さんが貽貝での師弟対決をされました上佐波賀に釣行する事にしました。上佐波賀は受け入れ態勢が十分とは言い切れませんので、釣り人さんがきっと入っておられるであろうと思われる土曜日に釣行する事にしました。前日に予約の電話を入れずに自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は24℃を表示しています。熱帯夜寸前の気温です。今日は観音峠で鹿を見る事無く通過します。今回はR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→上佐波賀のルートで車を走らせる事にします。安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、土小1箱、氷小1ヶを購入します。5時前に佐波賀渡船さんの船着場前に到着します。先客さんの車が1台停まっています。先客さんとお互い朝の挨拶を交わします。5時頃、船頭さんが到着されます。師弟バトルが行われました17番筏は予約が入っています。先客さん3名の釣り人さんは7番筏に上がられます。私はこの時期に上佐波賀に来た事が有りませんので、どの筏が良いのか分かりませんので、冬から春にかけてよいイメージが有ります24番筏に上がる事にします。私を含めて4名の釣り人さんを乗せて出船です。

5時10分頃、上佐波賀筏群に到着します。先ずは先客さん3名の釣り人さんが7番筏上がられます。次に私が24番筏に上がります。筏に上がりまず目に付いたのは、吊るしてある牡蠣ロープが少ない事です。数えて見ますと、冬から上げられていない牡蠣ロープが7本、新たに吊るされた牡蠣ロープが7本で、合計14本の牡蠣ロープしか吊るして有りません。やはり上佐波賀でも牡蠣の稚貝不足なのかも知れません。冬の牡蠣チヌ狙いが心配です。海の色は湾奥独特の透明度の悪い色をしています。ブイには多くの貽貝が付いています。釣座位置を何処にするか悩みましたが、牡蠣チヌ狙いで釣座位置としていました南向きに構える事にしました。先ずはブイに付いています貽貝を採って釣座位置付近に撒きます。貽貝を撒き終えてから仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

5時30分頃からかかり釣りを開始します。先ずは朝の内に貽貝チヌを狙って、その後はダンゴ釣りでチヌを狙う事にします。何時ものこの時期の私のチヌ狙いのスタイルです。先ずは貽貝を刺し餌にして貽貝チヌを狙います。期待を胸に徐々にタナを深くして行きます。落とし込み途中で穂先が舞い込むイメージを頭に浮かべて落とし込みますが、期待とは裏腹に全く穂先に反応が出る事は有りません。穂先に反応無く着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。穂先に反応が出ません。静観と誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。我慢強く静観と誘いを掛けます。ようやく何かが反応してくれます。”コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜”と、穂先を浮かせて来ます。フ〜と穂先に負荷が無くなった感触から、チヌではないような気がしますので、穂先を押さえ込んで来るまで待つ事にします。暫く静観していましたが、穂先に反応が出なくなりましたので、ラインを巻き上げて刺し餌の貽貝を確認します。鈎に貽貝の殻が少し付いています。おそらくフグが刺し餌の貽貝を啄んで居たのだと思います。今までの少ない経験では、チヌであれば貽貝の殻が鈎に付いている事は有りませんでした。フグを釣り上げた時によく見られます状況です。

合わせを入れていませんので確かな事は云えませんが、チヌ以外の魚が刺し餌の貽貝に反応したと考える事にしました。刺し餌の貽貝に反応が出ましたので手返しにも力が入ります。落とし込み途中では反応を示しませんが、着底後に誘いを掛けますと、”コツコツ・・・コツコツ・・”と、極弱い穂先を押さえ込まない反応が単発的に出ます。餌取り達が刺し餌の貽貝に反応しているのだと思います。手返しを繰り返しますが、なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。17番筏に1人の釣り人さんが上がられます。長竿と短竿を用意されています。アジとチヌを狙われるようです。サビキでアジが上がるのを見ながら、貽貝を刺し餌にしてひたすら落とし込みます。チヌと思われる反応が穂先に出ず徐々に我慢の限界が近づいて来ました。ダンゴ釣りを開始する前に魚達の活性を確認するため、サナギを刺し餌にして落とし込んで見ます。貽貝と同様に落とし込み途中では反応が有りません。着底。反応が出ません。誘いを掛けますが穂先に反応が出ません。サナギには反応しないようです。オキアミは海面直下に豆アジが居ますので止めておきます。牡蠣チヌ狙いの時から気になっていました両隣の筏ですが、東隣の筏には牡蠣ロープが吊るしてありません。岩牡蠣の収穫が終わったようです。西隣の筏はまだ牡蠣ロープが吊るしてあります。収穫はまだのようです。

7時頃からダンゴ釣りを開始します。先ずはオキアミとサナギの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包んで投入します。ダンゴを投入しますと多くの豆アジが筏の中から出て来ます。着底。ダンゴを突いて来る魚は居ないようです。自然にダンゴが割れて刺し餌のオキアミとサナギの抱き合わせが飛び出します。”コツコツコツ、コツコツコツ”穂先を押さえ込まない弱い反応が穂先に出ています。反応が出なくなりましたので刺し餌を確認します。オキアミは尻尾だけ残して取られています。サナギは無傷です。サナギに反応を示す魚は居ないようです。同じ刺し餌で手返しを繰り返しますが、数投でオキアミにも反応を示さなくなってしまいます。オキアミとサナギが無傷で上がり出します。オキアミも無傷で上がり出しましたので、ダンゴに包まずにハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。ボラが来てくれれば有り難いのですが、ボラと思われるダンゴ突きが穂先に出る事は有りません。魚達の活性も上がって来る事は有りません。寂しいダンゴ釣りです。

9時前に7番筏の釣り人さんが連続でチヌを上げられます。貽貝での釣果のようです。凄い粘りです。頭が下がります。私には到底真似が出来ません。やはり貽貝チヌ狙いは粘りが必要なようです。辛抱の出来ない私には、貽貝チヌ狙いはかなりハードルが高いようです。この暑さの中で粘る根性が有りません。貽貝での釣果とはいえ、チヌが居る事が分かりましたので手返しにも力が入ります。無反応に近い状態ですが、辛抱強く手返しを繰り返します。時々、竿先にポコポコと泡が出だします。ボラの登場のようです。手返しにも力が入ります。ダンゴにも単発的に弱い反応が出だします。しかし、泡の多さに比べてダンゴ突きが少な過ぎます。泡の大きさはボラに似ていますが、ダンゴ突きが弱過ぎます。突く感じではなく啄む感じです。違和感のあるダンゴ突きです。刺し餌への反応は殆ど出る事無く時間だけが過ぎて行きます。今日は潮が余り動きませんので、魚達の活性も上がらないのかも知れません。暑さの中、厳しい修行を強いられています。これも良い経験と思い、ひたすら手返しを繰り返します。

ダンゴ釣りの合間に、オキアミ、サナギを刺し餌にして落とし込んでみます。オキアミには上層でアジが鈎掛かりして上がって来ます。サナギにはボラのようなウグイが鈎掛かりして海面に姿を現します。ダンゴ釣りは無反応で厳しい状況ですが、落とし込みは、アジ、ウグイの猛攻で厳しい状況です。困った事です。貽貝を刺し餌にして落とし込みますと、着底後に”コツコツ、コツコツ、コツコツ”と、穂先を押さえ込まない極弱い反応が穂先に出ます。オキアミやサナギには反応が凄く遠いのですが、貽貝には反応が有ります。よく分からない事が起こっています。これも良い経験と思ってかかり釣りを続けます。昼前に17番筏の釣り人さんがチヌを上げられます。この厳しい状況下で流石です。竿下の状況が気になります。此方の竿下は、ダンゴを打てば打つほどウグイとアジの活性が上がるだけです。7番筏の釣る人さんは貽貝チヌ狙いで頑張っておられます。私にはこの暑さの中、貽貝だけで粘る根性が有りませんん。しかし、よくよく私の竿下の状況を考えて見ますと、殆どアタリのない穂先を見つめるのも同じ状況かも知れません。

昼を廻っても状況が変化する事は有りません。1時頃、17番筏の釣り人さんが上がられます。私も上がりたい気持ちですが、上がりたい気持ちを押さえて、もう少し頑張って見ようと思い直して手返しを繰り返します。しかし、手返しを繰り返せば繰り返すほどウグイの活性が上がって来ます。海面に浮かんでいるサナギをガバッと音を立てて喰ってきます。ウグイの数も段々と増えてきます。ボラのようなウグイですので、筏の近くで浮いたサナギを喰ってきますと、反転する時に出来ます水しぶきが顔に当たります。困った事です。目の前で今まで経験した事がない出来事が起こっています。今日は今まで経験した事がない出来事が起こっています。オキアミ、サナギには反応しないが貽貝には反応する。ボラのようなウグイの活性が非常に高い。しかし、底までは殆ど降りて行かない。この時期の底での低活性、色々と勉強させて頂いています。7番筏の釣人さんは3時上がりと聞いていますので、私も3時に上がる事にします。それまでひたすら手返しを繰り返す事にしましたが、納竿の3時までにチヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようで。今日は厳しいかかり釣りを強いられましたが、これも経験で引き出しが一つ増えたと前向きに考えて、次回からの釣行に生かして行きたいと思います。帰りの船で、上佐波賀での釣り方を教えて下さったのが、師弟バトルのFさんだと気付きます。この低活性の中、貽貝での2枚の釣果、流石です。次にお会いした時は、じっくりとかかり釣りのノウハウをご教授願いたいものです。次回の上佐波賀釣行は冬に入ってからとなりそうです。