6月22日(月)    青井筏(曇り一時晴れ)    小潮

牡蠣チヌに夢中になり過ぎて腰を痛めてしまいましたが、釣行せずにリハビリに励みようやく直りました。チヌも産卵に入りましたので暫く大人しくしていたのですが、各かかり釣り場からチヌの釣果が聞こえ始めましたので、ボチボチチヌ釣りを再開したいと思い重い腰を上げる事にしました。今回は釣果情報でよく名前が出て来ます青井に釣行する事にしました。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は16℃を表示しています。牡蠣チヌの時期に比べますとかなり高い気温です。如何に長い間釣行しなかったかが分かります。今回はR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→青井のルートで車を走らせる事にします。観音峠では鹿が道端で草を食んでいます。鹿に十分な注意を払い峠を越えます。久し振りの早朝ドライブですので、安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、土小1箱、氷小1ヶを購入します。5時25分頃、青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。先客さんの車が2台停まっています。船着場に船は泊まっていますが拓ちゃんが居られません。拓ちゃんに来た事を電話で伝えます。直ぐに拓ちゃんが船着場に来てくれます。お互い朝の挨拶を交わし、長い間のご無沙汰を詫びます。拓ちゃんの話では、ここ2日ほどは悪いとの事で、調子が下がってしまった時に来たようです。正直に話してもらえた事が嬉しいです。今日は体を慣らすのが目的ですので、チヌが来てくれれば嬉しいくらいの気持ちで、今日一日遊ばさせて貰いたいと思います。渡船料3500円を支払います。荷物を船に積み込み私1人を乗せて出船です。

5時35分頃に青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けてくれたのは、西から4列目の北側の筏です。今日一日この筏で遊ばさせ貰います。筏に上がり海の色を見ますと、川の水がタップリと入った色をしています。この影響で調子が下がったのかも知れません。筏の中を見ますと牡蠣ロープが吊るしてありません。周りの筏を見ますと、やはり牡蠣ロープが吊るしてない筏が多く見受けられます。少々唖然とします。後で分かったのですが、今年は牡蠣の稚貝があまり手に入らなかったので、牡蠣を吊るせない筏が多くあるとの事です。拓ちゃんの所では、船着場で牡蠣の種を採取して筏に吊るすそうです。今年の冬の牡蠣チヌ狙いはかなり厳しい状況です。他のかかり釣り場の牡蠣の状況が気になります。牡蠣が吊るしてない筏でのかかり釣りは久し振りです。正直、余り気合が入りません。出鼻を挫かれましたが、ブイには多くの貽貝が付いています。ボチボチ貽貝チヌの時期ですが、牡蠣を吊るしてない筏での貽貝チヌ狙いは如何なものかですが、気を取り直して、先ずは貽貝を少し頂いて、今日の釣座位置とします西向き側に、パラパラと少し貽貝を撒いてから仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

5時55分頃から、先ずは貽貝チヌ狙いを開始します。竿先にパラパラと貽貝を撒いてから、刺し餌の貽貝を落とし込んで行きます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では刺し餌の貽貝に反応を示す魚は居ないようです。着底。穂先に反応が出ません。暫く静観しますが、刺し餌の貽貝に興味を示す魚は居ないようです。誘いを掛ける事にします。上に大きく誘いを掛けてゆっくり落とし込んで行きます。着底。刺し餌の貽貝に反応を示す魚は居ません。上下の誘いを頻繁に掛けますが、穂先に反応が出る事は有りません。粘り強く誘いを掛けます。刺し餌の貽貝を突く魚は居ません。「う〜ん、やっぱり牡蠣が吊るしてないと厳しいかな?〜。」貽貝をパラパラと撒きながら落とし込みを続けます。貽貝丸貝では反応が出ませんので、貽貝半貝で落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きますが、アジも居ないようで穂先に反応が出ません。着底。暫く静観しますが穂先が反応を示す事は有りません。上下の誘いを掛けます。何度目かの誘いの後に、”ジビジビ・・・、コツコツ・・・、ジビジビ・・・、コツコツ・・・”と、極弱い反応が単発的に穂先に出ています。おそらくヒイラギかハゲかフグが啄んで居るのだと思います。少し時間は掛かりますが刺し餌の貽貝半貝をとられます。

貽貝半貝に反応が出ましたので、貽貝半貝を多投して見る事にします。上層、中層では反応が穂先に出ませんが、着底すると興味を示す魚が啄んで来ます。貽貝半貝で手返しを繰り返します。相変わらず極弱い反応が単発的に穂先に出ます。合わせを入れて見ますが鈎掛かりしません。時々、貽貝丸貝を交えて落とし込みますが、貽貝丸貝には反応が出る事は有りません。粘り強く貽貝を刺し餌にして落とし込みを続けます。時間だけが過ぎて行きます。8時前、貽貝半貝を刺し餌にして落とし込んでいた所、落とし込み途中で大きく穂先を押さえ込んで来るアタリが有り、即、大合わせを入れます。頭の中は”ガツン”と、腕に伝わる感触を思い浮べていたのですが、期待に反してかなり軽いです。海面に姿を現したのは小フグでした。ガックリです。その後、ヒイラギや良型アジが相手をしてくれます。しかし、期待しています、チヌからの反応が穂先に出る事は有りません。私にしてはかなり長い間、貽貝での落とし込みをしましたが、そろそろ気持ち的に限界を迎えて来たようです。貽貝での落とし込みをしている間にダンゴ釣りの準備をする事にします。

8時30分頃からダンゴ釣りを開始します。先ずはオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを突いてくる魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。直ぐに”ジビジビジビ”と、極弱い反応で刺し餌のオキアミをとられます。オキアミをとられますので、刺し餌のサナギとオキアミの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。ダンゴへの突きは出ません。ダンゴが自然に割れます。飛び出した刺し餌に”ジビジビジビ”と反応して来ます。弱い反応が穂先に出なくなりましたが、サナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中しますが、穂先に反応が出る事は有りません。ラインを巻き上げ刺し餌を確認しますと、オキアミは綺麗になくなっていますが、サナギは無傷で鈎に付いています。サナギには反応しないようです。サナギに反応を示しませんので、サナギとオキアミの抱き合わせを刺し餌にして、ハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。何とか残る刺し餌のサナギに反応して欲しいものです。しかし、期待とは裏腹にオキアミはとられますがサナギは無傷で上がって来ます。根気よくひたすら手返しを繰り返しますが、チヌからの反応が穂先に出る事は有りません。ふと、気が付くと12時です。ダンゴ釣りを始めて何度か合わせを入れましたが、鈎掛かりした魚は居ませんでした。かなり厳しいかかり釣りです。取り合えず昼ご飯のパンを齧る事にします。

昼食のパンを食べ終えて昼からのかかり釣りに臨みます。しかし、午前中の状況を考えますと、チヌの顔を拝むのはかなり厳しい状況です。今日の目的であります体を慣らす事に主眼を置いて手返しを繰り返します。12時30分頃、着底したダンゴに何かが反応しています。弱い反応ですがダンゴを突いています。「う〜ん、何がダンゴに反応してるんかいな?〜。ウグイか?〜、それともボラか?〜。」よく分かりませんが、単発的にダンゴに反応する魚が現れたようです。手返しにも力が入ります。1時15分頃、サナギとオキアミの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴで投入します。着底。直ぐにダンゴアタリが出ます。”ゴンゴンゴンゴンゴン”穂先の動きに神経を集中します。”ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ”大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が久し振りに伝わって来ます。竿を通して伝わって来る感触は間違いなくチヌの感触です。重さを感じませんので大きくはないようです。突っ込みを竿の上下で逃げて、少々強引に竿を起こして底を切ります。チヌの突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。何度味わっても気持ちのいい感触です。十分にチヌとのやり取りを楽しんで海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

諦めムードがかなりの部分を占めていましたが、突然のダンゴへの反応からチヌアタリになりましたので、アドレナリンが一気に噴出してやる気モードに突入します。手返しにも力が入ります。ダンゴが着底しますと、1投毎では有りませんがダンゴを突く反応が出ます。オキアミとサナギの抱き合わせのハリスダンゴですので、ウグイであれば刺し餌のサナギにも反応しそうですが、刺し餌のサナギには全く反応しない事から、ダンゴを突いているのはボラのような気がします。又、刺し餌のサナギに何ヶ所かの穴が開いていますので、ハゲも刺し餌のサナギに反応を示すようになって来たようです。1時40分頃、サナギとオキアミの抱き合わせを刺し餌にして投入します。着底。”ゴンゴンゴン・・・ゴンゴンゴン”ダンゴを突いて来ます。”コツコツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。ダンゴ突きではなくて刺し餌のオキアミに反応しているようです。ダンゴ突きでダンゴが割れます。まだサナギが残っているはずですので穂先の動きに神経を集中します。しかし、穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”連続した極弱い押さえ込まない反応が穂先に出ています。「う〜ん、この弱い連続した反応はチヌと違うか?〜」即、大合わせを入れます。”ガツン”期待通りの心地よい感触が竿を通して伝わって来ます。重さを感じませんが、先ほどのチヌよりかは大きいようです。突っ込みを竿の上下で逃げます。一気に竿を起こして底を切ります。シャープな突っ込みで相手をしてくれます。この感触、何度味わっても堪りません。この感触を味わいたくて何度も足を運びます。時間をかけてゆっくりと徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

またまたチヌが来てくれましたので、気合十分に手返しを繰り返します。しかし、2時を廻りますとダンゴ突きの反応が無くなります。それと同時にオキアミが無傷で上がり出します。急に魚達の活性が落ちたようです。この時期よくある状況ですので仕方が有りません。ひたすら手返しを繰り返します。魚達の活性も上がったり下がったりと安定しません。しかし、ダンゴへの反応は2時以降出る事は有りません。ハリスダンゴで粘り強く手返しを繰り返しますが、チヌからの反応が穂先に出る事は有りません。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。あおいの釣り人さんと合わせて10名ほどが竿を出していますが、徐々に釣り人さんが上がり出されます。最終は6時ですが、上がるのは5時と決めていますので、納竿時間までひたすら手返しを繰り返す事にします。気持ちとは裏腹にいったん落ちた活性が高活性に戻る事は有りません。納竿時間の5時まで粘りましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。今日は当初の目的で有ります、納竿時間の5時までかかり釣りを楽しむ体力が有るかの確認でしたが、何とか5時の納竿時間までかかり釣りを続ける体力を確認出来ましたので、当初の目的を達する事が出来た事にホッとしました。おまけに小さいですがチヌが2枚も来てくれました。有り難い事です。

釣果:2枚 30cm 35cm