3月7日(土)    上佐波賀筏(雨)    大潮

腰の具合が余り良くないのですが、週末の天気予報が好転しましたので、日曜日に釣行しようと佐波賀渡船さんに電話を入れますと、日曜日は休みとの事でしたので、土曜日の空き具合を確認しますと、キャンセルで3番と24番が空いているとの事ですので、何時もの24番を予約して7日の土曜日に釣行する事にしました。自宅を何時もの通り4時前に出発します。小雨がパラパラ降っています。「う〜ん、天気予報と違うやん!〜。」少々不安な気持ちで出発します。国道の温度表示は3℃を表示しています。プラスの気温です。暖かい朝です。舞鶴に向かうにつれて徐々に雨脚が強くなって来ます。天気予報が外れたようです。安全運転で舞鶴を目指します。今日もウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。時間が早いので、カーナビに付いていますテレビで天気予報を確認しますと、降水確率が上がっています。今日はどうやら雨の1日になるようです。車がまた1台到着します。船頭さんも到着されます。渡船料3000円と牡蠣1本分1000円、合計4000円を支払います。今日は何時もと違う船が船着場近くに泊めて有ります。船頭さんが船着場に船を横付けされます。荷物を積み込み、私を含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。3番筏に2人の釣り人さんが上がられています。船頭さんの話では、受付の手違いで土曜日が休みと連絡してしまったので、大島さんに頼んで渡して貰われたとの事でした。私が3番を予約していたら危ないとこでした。先ずは17番筏に1人の釣り人さんが上がられます。次に私が24番筏に上がります。後の2人の釣り人さんは4番筏に上がられます。筏に上がり海の色を見ますと、何時ものように濁りが入り冷え切った色です。今日も釣座位置を南向きに構えます。南側の牡蠣ロープには余り牡蠣が付いていませんので、北側の牡蠣ロープを引っ張り上げ南側に持って来て朝の大仕事を始めます。しゃがみ込んで牡蠣の塊と格闘します。防寒着の上を脱いで、鏨と金槌を使い1ヶ1ヶ牡蠣を剥がしながら掃除して行きます。相変わらず泥が飛び跳ねます。7時50分頃、ようやく牡蠣掃除が終わります。腰がかなり痛いです。先ずは牡蠣ゴミを釣座位置付近に撒きます。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

8時過ぎから牡蠣チヌ狙いを開始します。何時もながら朝の1投目はドキドキします。慎重に刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。底から1ヒロ半くらい上に居るヒイラギが刺し餌の牡蠣を触って来ます。今日はヒイラギの活性が良いようです。ヒイラギに突かれながら着底します。静観しますがヒイラギが触って来ません。「う〜ん、どうしたんかいな?〜。」暫く静観しましたが反応が穂先に出ませんので、上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込んで行きます。着底と同時に”コツコツコツ、フ〜”と、穂先に負荷が無くなります。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。伝わって来る感触からチヌと確信します。今日もヒイラギのようなアタリでチヌです。よく解かりません。感触からあまり大きくはないようです。チヌの突込みを竿の上下でいなします。竿を少々強引に起こして底を切ります。シャープな突っ込みで相手をしてくれます。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

 

1投目でチヌが来てくれましたので、否応無しに手返しにも力が入ります。手返しを繰り返しますが、ヒイラギと思われる反応が多くて、合わせを入れますがなかなか鈎掛かりしません。前回に比べて魚たちの活性が良いように感じます。1投毎に穂先に反応が出ますので集中力が途切れる事は有りません。時々、ハッとする様な少し強い反応が穂先に出だします。チヌの可能性も有りますので、穂先の動きに神経を集中します。”コツコツコツ、コツコツコツ”。合わせを入れますが竿が空を切ります。ラインをチェックしますと噛み跡が残っています。どうやら強めの反応を出しているのはフグのようです。フグの反応とチヌの反応は良く似ていますので、穂先に強い反応が出れば合わせを入れなくては仕方がないようです。ひたすら手返しを繰り返します。朝から小雨が降っていますので防寒着は早くもドボドボです。中に染み込まない事を願うばかりです。少し話が横道にそれるのですが、両隣の筏の牡蠣上げ作業ですが、何時始まるのか気になっているのですが、いまだに牡蠣上げ作業が行われる気配が有りません。ひょっとして岩牡蠣が吊るして有るのかもしれません。岩牡蠣ですと夏場ですので、収穫時には貽貝チヌ狙いが面白いかも知れないと、頭の中で色々と考えながら手返しを繰り返します。

     

ヒイラギやフグに翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。9時30分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。途中でヒイラギに突かれますが、底までは追いかけてこないのか着底後反応が出ません。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。直ぐに”コツコツコツ・・コツコツコツ・・・”と、少し強めの連続した反応が穂先に出ます。穂先を送り込んで行きます。心臓に悪い瞬間です。ドキドキです。少し穂先を押さえ込んだ所で大合わせを入れます。頭では重い感触が伝わって来る筈と考えていたのですが、期待に反して竿を通して伝わって来る感触は軽いです。竿から伝わって来る感触はどうやらフグのようです。海面に姿を現したのは予想通りのデカフグでした。雁又ではデカフグが居ればチヌも近くに居ましたので期待が持てます。期待しながら手返しを繰り返します。

小雨が降り続いていますので気持ちも湿りがちですが、何とか大きなチヌを仕留めたいと、強欲な事を考えながら手返しをひたすら手返しを繰り返します。デカフグを上げてから、ドキッとするような反応が穂先に出る事は有りません。極小のややこしい反応で合わせを入れますと、スレでヒイラギが海面に姿を現します。色々な反応が出ますので飽きる事は有りません。10時30分頃、前アタリりも無く穂先が大きく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れますが空を切ります。「う〜ん、何やったんやろ?〜。」よく解かりません。チヌアタリの可能性も有りますので、再度、牡蠣の半貝刺し餌にして落とし込みます。ヒイラギに突かれながら着底します。着底するとヒイラギが触って来ません。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。穂先の動きに神経を集中します。反応の出ない穂先を暫く注視していますと、穂先が前アタリ無く大きく押さえ込まれます。押さえ込みに合わせて穂先を送り込んで行きます。更に大きく穂先が押さえ込まれた所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に待ちに待っていました重さの有る心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。重さの有る強引な突込みが始まります。竿でためて耐えます。ラインの限界近くで少しラインを出して突っ込みをいなします。突込みが弱まった所で、強引に竿を起こして一気にラインを巻きます。ラインを巻けばまた引っ張り出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。そこそこのチヌのようですので、一気に浮かせる事が出来ません。下へ下へと突っ込んでいますので、釣座位置後ろの牡蠣ロープの心配をする事はなさそうです。強引なチヌの突っ込みに耐えながらも徐々に浮かせます。海面直下に大きな白い魚体を確認する事がようやく出来ました。海面に浮かせて無事タモに収まります。大台に微妙なサイズですが、有り難い事です。

 

期待していました良型以上のチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。その後も怪しい反応が穂先に出ますが、掛け合わせる事がなかなか出来ません。まだまだ修行が足らないようです。11時を廻りますと、何時もの無反応の時間帯が訪れます。あれほどよく牡蠣を突いてくれたヒイラギの反応がピタッと止まってしまいます。フグの反応も全く穂先に出ません。12時頃に17番筏の釣り人さんが上がられます。12時ですのでカップラーメンとパンの昼ご飯を食べる事にします。昼ご飯を食べる前にドバッと牡蠣ゴミを釣座位置に撒いて置きます。ゆっくりと昼ご飯を食べたいのですが、雨が降っていますのでゆっくり食べる事が出来ません。少し急いで昼ご飯を済ませます。昼からの1投目を慎重に落とし込んで行きます。何とか魚の反応が有れば良いのですが、期待通り?の無反応で着底します。上下の誘いを掛けますが、穂先はピクリとも反応を示しません。その後も延々と無反応な時間帯が続きます。筏の彼方此方を探りますが、穂先に反応が出る事は有りません。困った事です。昼からは雨脚が少し強まって来ます。ビチョビチョで完全に濡れ鼠状態です。今日は船頭さんに5時までと云っていますので、雨の中ひたすら手返しを繰り返します。4時頃からヒイラギの反応が戻って来ましたので、夕時合いを期待したのですが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。ひたすら落とし込みましたが、再度、チヌに刺し餌の牡蠣を喰わせる事が出来ませんでした。1枚ですが、幸運にも良型以上のチヌが来てくれました。有り難い事です。

 

釣果:2枚 31.5cm 49.5cm