3月17日(火)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

佐波賀渡船さんのポイントカードが一杯になりましたので、今回も上佐波賀筏で牡蠣チヌの勉強をさせて頂く為に釣行します。前日に佐波賀渡船さんに筏の予約は入れずに釣行する事だけを伝えます。自宅を4時頃に出発します。霧が出ています。国道の温度表示は今回も5℃を表示しています。この時期としてはかなり暖かい朝です。所々、濃い霧が立ち込めています。霧のために視界が遮られて前方が見にくいです。安全運転で舞鶴を目指します。今日もウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。直ぐに1台車が到着します。更にもう1台車が到着します。今日は平日ですので私だけかと思ったのですが、やはり天気が良いと釣り人さんが来られるようです。船頭さんも到着されます。ポイントカードが一杯ですので渡船料は要りません。牡蠣1本分1000円だけを支払います。有り難い事です。今日は24番筏は予約が入っている為に乗れません。何番筏で遊ばせて頂くか迷いましたが、牡蠣チヌ狙いでは24番以外では竿を出した事が有りませんので、先ずは数字の若い順からと考えて、3番筏で1日遊ばせて頂く事にしました。荷物を船に積み込み、私を含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

濃霧の中、6時20分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは2人の釣り人さんが24番筏に上がられています。続いて17番筏に1人の釣り人さんが上がられます。最後に私が3番筏に上がります。筏に上がり他の釣り人さんの方向を見ますが濃霧の為に見えません。かなりキツイ濃霧です。今日は濃霧が上がれば良い天気になるはずですので、太陽を背中で受けた方が楽と考えて、釣座位置を北向きに構える事にします。荷物の整理をする前に朝一の大仕事です。筏の南半分は既に牡蠣ロープが引き上げられていますので、北側に吊るして有る牡蠣ロープを引き上げます。少し軽い感じの有る牡蠣ロープを引き上げます。1ヶ1ヶの牡蠣は大きいのですが牡蠣の数が少ないです。1日の中で必ず無反応の時間帯が有ると思いますので、牡蠣の数としては十分と考えて牡蠣掃除を始めます。余り牡蠣ゴミが付いていませんので、泥の飛び跳ねが少ないです。牡蠣掃除が上手くなったような錯覚に陥ります。牡蠣の数も少ないですので7時15分頃に牡蠣掃除を終えます。今日の牡蠣ロープにはホヤが多く付いていました。牡蠣ゴミが少ないですので、ホヤを半分に切って撒き餌とします。少ない牡蠣ゴミの1/3を釣座位置付近に撒きます。牡蠣ゴミを撒き終えましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

  

7時30分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣チヌ狙いでは初めての筏ですので、期待を込めて牡蠣の半貝を慎重に1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。何時も通り、上層、中層では穂先に反応が出ません。底近くに居るヒイラギが刺し餌の牡蠣を触って来ると思ったのですが、ヒイラギの反応も無く無事?着底します。暫く静観する事にします。静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込んで行きます。ヒイラギの反応も無く着底します。頻繁に誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。かなり魚達の活性が悪いようです。底で刺し餌の牡蠣を切って手返しを繰り返します。焦らずノンビリと手返しを繰り返します。

なかなか魚達からの反応が穂先に出ません。少し筏をウロウロして見ます。北側の西から東へ探りを入れます。反応が穂先に出る事は有りません。東端近くでようやくヒイラギの反応が穂先に出ます。弱い反応ですが穂先を浮かせています。ヒイラギ独特の反応です。もう少し反応が強くて穂先に負荷がなくなれば合わせを入れるのですが、極小の反応が長く穂先に出ているだけです。シビレを切らせて合わせを入れますが空を切るだけです。8時25分頃、釣座位置近くで刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中では穂先に反応が出ません。ヒイラギに突かれる事も無く着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込みます。着底。反応の出ない穂先を凝視していますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”と、少し強めの連続的な反応を出しながら穂先を押さえ込んで来ます。竿を持つ手に力が入ります。大きく穂先が押さえ込まれた所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。重さの有る突込みが始まります。竿を通して伝わって来る感触は間違いなくチヌです。伝わって来る感触から良型のチヌのようです。突込みがキツイ時は少しラインを出していなします。少々強引なやり取りで徐々に浮かせます。チヌとのやり取り堪りません。下へ下へと突っ込んでいますので、後ろの牡蠣ロープの心配をする事はなさそうです。筏の中に入られないように注意をして、チヌとのやり取りを十分に楽しみます。海面直下に白い魚影を確認します。間違いなく良型チヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので、落ち着いてかかり釣りを楽しむ事が出来そうです。有り難い事です。ヒイラギの反応が穂先に出るくらいでチヌと思われる反応が出る事は有りません。天気が良いので徐々に暑さが堪えて来ます。暑さで防寒着は着ていられません。天気が良過ぎるのもよく有りません。帽子は冬用しかもって来ていませんので被れません。頭が暑いです。熱中症になったら大変ですので意識的に水分を補給します。熱い飲み物しか有りませんので、冷ましてから飲む事にします。今日は予想以上の好天です。これでチヌが数多く釣れれば云う事無しなのですが、世の中そんなに甘くは有りません。ヒイラギのアタリに「おぉ〜、アタリや!〜。」と、喜ぶ自分が少々悲しいです。

釣座位置で手返しを繰り返します。ヒイラギのアタリも時々出るくらいです。8時45分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。ヒイラギに突かれる事なく着底します。暫く静観しますが反応が出ません。上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込みます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”。少し強めの反応を出しながら穂先を押さえ込んで来ます。大きく穂先が押さえ込まれた所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に心地よい重さを伴った感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に、重さの有る強い突込みが始まります。伝わって来る感触からそこそこのチヌのようです。竿でためて耐えますが、耐え切れずにズルズルとラインを引っ張り出されます。何時もならここでズルズルとラインを何度も出してしまうのですが、今日は少しラインを引っ張り出されても、強引に竿を起こして起こした分一気にラインを巻きます。私としてはかなり強引なやり取りです。強引なやり取りにチヌも応えてくれます。強烈な下へ下へ重さの有る突っ込みで相手をしてくれます。強烈な突っ込みに耐えながら徐々に浮かせます。腕がかなり疲れて来ました。四苦八苦しながらようやく海面直下に白い魚影を確認します。この瞬間が堪りません。海面に浮かせて無事タモに収まります。50くらいのチヌです。有り難い事です。やはり強引なやり取りをしましたので腸が出てしまいました。出た腸は直ぐに凹むので問題は無いのですが、腸が出ないくらいの強引さでやり取りをしないといけない事を痛感しました。

9時頃までに2枚のチヌが来てくれましたので否応無しに期待が高まります。しかし、その後はチヌアタリが出る事無く、時々、ヒイラギやフグが相手をしてくれるくらいです。チヌアタリなく時間だけが過ぎて行きます。昼前くらいにチヌが来てくれるのではないかと期待しましたが、チヌアタリなく昼になってしまいました。昼ご飯前に牡蠣ゴミを釣座位置付近に撒いて置きます。今日もカップラーメンとパンの昼ご飯を食べます。今日は暑いのでカップラーメンを食べると汗が出て来ます。汗を拭き拭き昼ご飯をゆっくりと食べます。12時30分頃からかかり釣りを再開します。牡蠣ゴミが撒いてありますので、慎重に刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。ヒイラギに突かれる事なく着底します。静観と誘いを繰り返しますが、穂先に反応が出る事は有りません。底で牡蠣を切って再度落とし込みますが反応が出ません。益々魚達の活性が悪くなって来たようです。無反応な時間が続きます。1時前、ようやく”コツコツ、コツコツ、コツコツ”と、しつこく連続的な反応で穂先を押さえ込んで来ます。押さえ込みに合わせて穂先を送り込んで行きます。大きく押さえ込まれた所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”と、竿を持つ手に感触が伝わってくるはずですが、期待していた感触では有りません。でも何かが鈎掛かりしています。首を振っています。海面を覗き込みながらラインを巻きます。海面に姿を現したのは良型のアイナメでした。長い間アイナメを掛けていませんので、アイナメダンスをすっかり忘れていました。湾奥にもまだアイナメが居るようです。嬉しい事です。アイナメを上げてから、穂先に反応が出ない無反応の時間帯が延々と続きます。我慢我慢の時間帯です。夕時合いに期待してひたすら手返しを繰り返します。しかし、4時を廻っても反応が穂先に出る事は有りません。何とかもう一度チヌアタリを見たいと、5時前まで粘りましたが、再度、チヌアタリを見る事無く竿を納めました。17番筏の釣り人さんが良型を含めてチヌを複数枚上げておられました。極小アタリを掛け合わせての釣果だそうです。流石です。今日は朝だけの時合いでしたが、工夫すれば後何度かの時合いを作り出す事が出来たかも知れません。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:2枚 44.5cm 50cm