2月4日(水)    上佐波賀筏(霙後小雨後曇り一時晴れ)    大潮

今週は天気予報によりますと、4日と7日が釣行するのには良いように思われますので、4日にするか7日にするか迷いましたが、7日は土曜日ですので釣り人さんも多いと思われますので、前回のように断られる可能性が有りますので4日に釣行する事にします。釣行先は今回も上佐波賀で、牡蠣チヌ狙いの勉強をさせて頂く事にします。自宅を4時前に出発します。国道の温度表示は今回も−2℃を表示しています。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。今回も先客さんの車が停まっていません。今日も私だけのようです。荷物を船着場に運び身支度を整えます。今日も船着場には船が有りません。6時過ぎ、船頭さんが車で到着されます。渡船料3000円と牡蠣1本分1000円、合計4000円を支払います。船頭さんが下佐波賀へ船を取りに行かれます。6時30分前に船が船着場に到着します。大潮の引き潮ですので水深が浅い為に沖側に船を横付けされます。私1人を乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。今回も24番筏で1日牡蠣チヌを狙います。筏に上がり海の色を見ますと、相変わらず雪解け水がタップリ入りチンチンに冷え切った色をしています。手をつけますと凄く冷たいです。こんな冷たさで牡蠣チヌが刺し餌の牡蠣を喰うのか少々不安です。今日も釣座位置を南向きに構えます。南側に吊るして有る牡蠣を引っ張り上げます。凄く重たいです。筏に上げてから気が付いたのですが、牡蠣ロープが絡んでいて2本分を引っ張り上げたようです。重たいはずです。絡んでいる牡蠣ロープを解きます。牡蠣がタップリ付いていますので、ロープのもつれを解くのにも一苦労です。朝から大仕事の前の大仕事です。ようやく絡んでいる牡蠣ロープを解きます。次は牡蠣を1ヶ1ヶ外して行きます。金槌と鏨で外して行きます。相変わらず泥が跳ねて防寒着がドロドロです。時々泥が跳ねて顔に飛んで来ます。メガネに泥が付きます。メガネを拭き拭き牡蠣と格闘します。7時40分頃にようやく牡蠣掃除が終わります。相変わらず腰が痛いです。釣座位置付近に牡蠣ゴミをドバーと撒きます。釣座位置を綺麗に水で洗い流します。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

8時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。この頃から白いものが降って来ます。雪ではなく霰です。竿を持つ手が冷たいです。刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。手の冷たさを我慢して徐々にタナを深くして行きます。底より1ヒロくらい上に居るヒイラギも刺し餌の牡蠣を触って来ません。着底。”コツコツコツフ〜・・コツコツコツフ〜”。穂先を浮かせています。この反応はヒイラギのようです。穂先の動きに神経を集中していますと、霰の勢いが急に強くなって来ます。小雨から夕立のような雨ではなく霰が降って来ます。見ている間に筏の上が真っ白になります。竿を持つ手が冷たいです。海水も表層温度が低いのか、霰が融けないで流氷のような感じになって浮かんでいます。ますます牡蠣チヌが刺し餌を喰って来るか不安になります。ヒイラギに刺し餌の牡蠣を取られます。再度、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。相変わらず、上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。直ぐに”コツコツ・・コツコツ・・コツコツ”。チヌに良く似た反応が出ます。即、穂先を送ります。3回穂先を送った所で大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのは低温に強いデカフグでした。デカフグが刺し餌を喰って来ましたので、牡蠣チヌへの期待が少し上向きます。

 

ヒイラギに翻弄されながらも手返しを繰り返します。穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れますが鈎掛かりしません。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。穂先に出る反応はヒイラギと思われる反応ばかりです。朝からヒイラギの活性が良過ぎます。困った事です。刺し餌は牡蠣だけですので、落としこむ位置を変えたり、ラインを手繰り上げて前方、左右に投げ入れて竿下まで持って来ますが、ヒイラギが目ざとく見つけて刺し餌の牡蠣を取られます。8時30分過ぎ、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。1ヒロくらい底より上からヒイラギが触って来ます。強引に刺し餌の牡蠣を着底させます。”コツコツフ〜・・コツコツフ〜”。相変わらず穂先に負荷がなくなるヒイラギ独特の反応が出ています。”コツコツフ〜”。穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。「これはヒイラギとちゃう!〜、チヌや!〜。」この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。ヒイラギと思って合わせを入れましたのでビックリです。慌ててチヌとのやり取りを開始します。重さを余り感じませんので大きくはないようです。竿の上下でチヌの突込みをかわします。強引に竿を起こしてラインを巻いて底を切ります。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。チヌの口がシャクレています。最近シャクレチヌが多いような気がします。スカリに入れましたが、腹を上にして浮かんでいますので、前後にゆっくり動かして、エラに空気を入れますと口から泡が出て来ました。これで大丈夫です。手を離すと底に向かって元気に泳いで行きます。ヤレヤレです。

 

スカリを海水に付けましたので、なんとしてでも牡蠣チヌをスカリの中に入れなくてはいけません。気合を入れて手返しを繰り返します。しかし、ヒイラギに刺し餌の牡蠣を取られるばかりで、穂先に強い反応が出る事は有りません。ヒイラギのアタリと思って合わせを入れてチヌですから、頭に有る今までのチヌアタリを白紙にしなくてはいけないほど牡蠣チヌアタリは複雑です。今の所全く牡蠣チヌアタリが解かっていません。毎回良い勉強をさせて頂いています。ヒイラギにもてあそばれている間に、霰から霙、霙から小雨に変わって来ました。防寒着がビチョビチョです。まだ下着までは染み込んで来ていません。もう少し小雨が強くなって来るとやばいです。10時40分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。相変わらず底から少し上に居るヒイラギに突かれながら着底します。”コツコツ・・コツコツ・・コツコツフ〜”。穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。またまたヒイラギのような反応でチヌです。よく解かりません。結構な力で突っ込んで相手をしてくれます。突っ込みを竿の上下で逃げて、強引に竿を起こしてラインを巻いて底を切ります。チヌの強引な突込みをいなしながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし、気持ちとは裏腹にあれだけ活性のよかったヒイラギのアタリがなくなります。ヒイラギの活性が一気に落ちたようです。底に冷たい潮が入って来たのかどうかは解かりませんが、冬場によく見られる現象です。穂先に殆ど反応が出ない時間帯が増えて来ます。昼を廻っても同じ様な状況です。ヒイラギのアタリがうるさいのも困りますが、全く穂先に反応が出ないのも困り物です。ひたすら手返しを繰り返します。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。昼からは雨も止み気分的にはよいのですが、ドキッとする反応が穂先に出る事は有りません。後は夕時合いを期待するだけです。夕時合いに備えて牡蠣をナイフで割って、竿先にポロポロ撒きながらチヌからの反応を待ちます。4時頃、刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。落とし込み途中でのアタリが穂先に出る事は有りません。着底。”コツコツ・・コツコツ・・コツコツフ〜”。即、合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。竿を起こしてラインを巻き底を切ります。「う〜ん?〜、フグか?〜。」徐々に浮かせます。チヌの感触に似た感触が伝わって来ます。「う〜ん、チヌか?〜。チヌやったらえらい小さいで〜。」海面直下に白い魚体が見えて来ました。間違いなくチヌです。狙い通り夕時合いに来てくれたのは嬉しいのですが、残念ながら期待していた大きさでは有りません。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。海水温度がかなり下がっているのかチヌが白いです。小チヌとは云へチヌが来てくれましたので、切りの良い所で竿を収める事にしました。ますます牡蠣チヌアタリが解からなくなりました。

 

      

釣果:2枚 33.5cm 40cm

    (小チヌ:1枚 26cm)