1月5日(月)    青井筏(晴れ)    大潮

5日は釣行にはこの上ない好天日ですが、正月からの降雪で海水温度が急激に下がっていないか心配です。釣行先を何処にするかも迷います。上佐波賀、吉田、青井、色々なかかり釣り場が思い浮かびます。正月気分がまだ抜けませんので、朝早く起きられるか凄く不安です。上佐波賀に行くとすれば、6時30分までに着いていなくてはいけませんので、寝過ごす可能性が有りますので躊躇してしまいます。拓ちゃんの所なら、着いた時点で電話を入れれば迎えに来てくれますので、少々遅れても船頭さんが居られないと云うことは有りません。何処にするか散々迷って、今年の初釣りは拓ちゃんの所でお世話になる事にします。やはり心配していた事が起きてしまいました。寝過ごしてしまいました。大慌てで自宅を5時40分頃に出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。道端にはまだ雪が残っています。舞鶴に向かうにつれて雪の量が増えて来ます。幅員も狭くなっていて、泥水の中を走っている感じです。各車もスピードを緩めて安全運転で走行されています。私も安全運転で舞鶴を目指します。今日もウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。青井のマル拓渡船さんに7時45分頃に到着します。船着場で拓ちゃんが待ってくれています。お互い新年の挨拶を交わします。今日は釣り人さんが多いので、車を事務所前に停めなくてはいけないようです。牡蠣代3000円と渡船代3500円を先払いします。もう1人釣り人さんが来られるようで、待っている間に車を事務所前に停めに行きます。すれ違いでもう1人の釣り人さんが到着されます。もう1人の釣り人さんと私を乗せて出船です。

8時15分頃に青井筏群に到着します。先ずは私が西側の列から5列目の南から2台目の筏に上がります。もう1人の釣り人さんは沖側の筏に上がられます。今日は天気が良いので7人ほどの釣り人さんが上がられています。予想以上の釣り人さんに少々ビックリしました。私が上がった筏の北隣にも1人釣り人さんが上がられています。隣の釣り人さんと間を空けた方がお互いに良いと考えて、釣座位置を西向きの南端に構えます。先ずは拓ちゃんから受け取った牡蠣を半貝にして釣座位置付近に撒きます。海面を見ますと透明度がかなり高いです。刺し餌用の牡蠣も半貝にして置きます。牡蠣上げ作業が後ろの筏で行われるようで船が筏に付けられます。「う〜ん、これはかなり厳しいな〜。」何処のかかり釣り場も同じと思うのですが、牡蠣上げ時に落ちるゴミにチヌが反応して飼い付け状態になっていますので、釣座付近の筏で牡蠣上げ作業をされますと、チヌが牡蠣上げ作業をされておられる筏に行ってしまいますので、チヌを呼び戻すのはかなり厳しい状態になってしまいます。何処で牡蠣上げ作業が行われるか分かりませんので、近くで牡蠣上げ作業が行われたら、チヌを寄せて釣るのではなくて、偶然の1枚を狙うぐらいの大らかな気持ちでかかり釣りをしないと、イライラしてかかり釣りに集中出来ない事になってしまい、せっかくの楽しい釣行が台無しになってしまいます。今日は天気も良いのでノンビリと牡蠣チヌを狙う事にします。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り なし ゴム張り 0.8号 鈎 海津12号)

8時30分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。何時も通り、上層、中層では刺し餌の牡蠣に反応して来ません。着底。暫く静観していますと、”ジビジビジビ・・・ジビジビジビ”、極弱い反応で刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。1投目から刺し餌の牡蠣に反応して来ます。チヌの反応とは思えませんので、おそらく餌取りが刺し餌の牡蠣に反応しているのだと思います。刺し餌の牡蠣を取られる事は有りません。底で刺し餌の牡蠣を切って再度投入します。相変わらず上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来ません。底より1ヒロくらい上から刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。穂先に負荷がなくなりますので、ヒイラギが刺し餌の牡蠣に反応しているのだと思います。着底。着底後も穂先が上下しています。ヒイラギが底に降りたようです。ヒイラギに刺し餌の牡蠣を取られます。ヒイラギの活性が上がると少々厄介です。

心配していましたヒイラギの活性が徐々に上がって来ます。小さい牡蠣の半貝ですと底まで持ちません。底でも時々”コツコツ・・・コツコ・・・”と、単発的な反応で合わせを入れますと、良型のキスやチャリコが鈎掛かりして海面に姿を現します。時々、単発的な反応で送りを掛けますと鈎ごと持って行かれます。フグの仕業のようです。鈎に牡蠣の身が残っている状態で巻き上げますとアジが喰い付いて来ます。色々な餌取り達が刺し餌の牡蠣に反応して来ます。反応して来ないのはチヌだけです。手返しをひたすら繰り返しますが、チヌらしき反応が穂先に出る事は有りません。徐々に刺し餌の牡蠣が底まで持たなくなって来ます。ヒイラギをはじめとする餌取り達の活性が非常に高くなってきました。退屈はしないのですが少々うんざりしてしまいます。人間とはええかげんな生き物です。今日はノンビリとかかり釣りを楽しむつもりですので、色々と考えながらかかり釣りを続けます。ブイに貽貝が沢山付いていますので、貽貝をパラパラ撒きながら貽貝チヌ狙いでも面白いかも知れません。これは11月の釣行時から考えていた事ですが、持参していましたオキアミ、コーン、サナギには反応せずに貽貝にアタッテ来ましたので、冬でも貽貝でチヌを狙えるのではないかと考えます。この考えのベースは長浜で以前、真冬でも丸貝だけでチヌを狙われる釣り人さん、真冬でもサナギだけでチヌを狙われる釣り人さんを見ましたのがきっかけです。両釣り人さんとも好釣果を上げておられました。「面白そうやな〜。」と、色々考えながら手返しを繰り返していますと、ふと前の筏の釣り人さんを見ますと、ブイに付いている貽貝を採って撒き餌にしておられます。皆さん同じ事を考えられておられるようです。私ごときが考える事は皆さん実践されています。
 
午前中はチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りませんでした。何時ものパンとカップラーメンの昼食を済ませて、昼からのかかり釣りを楽しむ事にします。なかなかチヌらしき反応が穂先に出ません。相変わらず後ろの筏では牡蠣上げ作業が行われています。餌取り達に翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。牡蠣の半貝、剥き身と目先を変えて落とし込みますが、なかなかチヌアタリが出ません。チヌのアタリは色々有るようですので、色々なアタリのパターンで合わせを入れて見ますが、鈎掛かりして海面に姿を現すのは餌取り達ばかりです。チヌが鈎掛かりすれば勉強になるのですが、今日の状況では余り勉強にはならないようです。隣の筏の釣り人さんも苦戦されておられるようです。刺し餌に貽貝を使うか迷ったのですが、今日は牡蠣チヌ狙いで来ていますので、牡蠣だけでチヌを狙う事を続ける事にします。しかし、天気は最高に良いのですが、チヌアタリが非常に遠いです。困った事です。

今日はどの筏に乗られている釣り人さんも苦戦されているようです。明日雨が降れば雪解け水がタップリ入って来ると思いますので、海水温度が安定するまで時間がかなり掛かるかも知れませんので、出来れば今日中にチヌとのやり取りをしたいものです。釣り人の勝手な希望です。ひたすら手返しを繰り返しますが、餌取り達の活性が落ちる事は有りません。特にヒイラギの活性は異常に高いです。悪い頭で色々考えますが、牡蠣でのチヌ狙いには良い考えが浮かんで来ません。牡蠣チヌでの経験が無さ過ぎます。どのような釣り方にしても、そう簡単には習得出来る物では有りません。皆さん苦労して習得されておられます。今年の牡蠣チヌシーズンはやはり牡蠣を使っての牡蠣チヌ狙いで行きたいと思います。時々、浮気もしそうですが、主は牡蠣チヌ狙いです。

皆さん、もくもくとチヌを狙われています。4時30分が納竿時間ですので、夕時合いに望みをかけて手返しを繰り返します。牡蠣の半貝でひたすらひたすら手返しを繰り返します。しかし、牡蠣の半貝での落とし込みが通用しなくなってしまいます。夕時合いになって、更に餌取り達の活性が一段と上がって来たようです。刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持たなくなってしまいます。時々、鈎まで持って行かれますのでフグも上ずって来たようです。フグ、ヒイラギ、チャリコ、アジの活性が良過ぎます。錘を付けて牡蠣の剥き身で投点を変えて落とし込みますが、底近くで全て餌取り達の餌食になってしまいます。3時40分頃に前の筏の釣り人さんが、遠目ではありますが大型のチヌを上げられます。渡船あおいの釣り人さんですので、刺し餌を何にされておられたかは分かりません。やはり、貽貝を撒いてもチヌが竿下に寄ってくる事を見せて頂きました。良い勉強をさせて頂きました。夕時合いと気合が入りますが、竿下の状況に変化が現れる事は有りません。根気良くひたすら4時30分の納竿時間まで手返しを繰り返しましたが、残念ながらチヌが相手をしてくれる事は有りませんでした。チヌの顔を拝む事は出来ませんでしたが、無事、初釣りを終える事が出来ました。有り難い事です。今回も文才の無い文章をダラダラと書き綴ってしまいました。今後とも懲りずにお付き合いの程、宜しくお願いします。