1月29日(木)    上佐波賀筏(曇り)    長潮

青井の次は上佐波賀に行く事にしていましたので、14日に釣行する予定を立てたのですが、船頭さんの都合で2週間ほど渡船出来ないと云われてガックリしていたのですが、黒鯛釣具さんの釣果情報で、18日に上佐波賀で5枚のチヌが上がっていました。予定より早く渡船が出来るようになったようで、後は天気と体調との兼ね合いになるのですが、なかなか良い天気の日がなくて、釣行出来なくてイライラしていたのですが、25日の日曜日は最高の釣行日になるはずですので、土曜日に電話を入れますと、牡蠣チヌ狙いの筏は満員で乗る筏が無いと断られます。またまたガックリです。天気予報を見ますと29日が釣行可能なのですが、30日に病院に行かなくてはいけませんので、釣行するか如何するか迷いましたが、牡蠣チヌの誘惑に勝つ事が出来ずに釣行する事にしました。自宅を4時前に出発します。雪が積もって車が真っ白です。道路の端が雪で白くなっています。国道の温度表示は−2℃を表示しています。思ったほど冷え込んでいません。しかし、道路が凍結する温度です。八木辺りから雪が降り出して来ます。何時も以上に安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。今日は私だけかも知れません。船が桟橋に有りません。「う〜ん、如何したんかな?〜。」船頭さんも来られません。少々不安です。6時30分前に下佐波賀の方向から船が此方に向かって来ます。一安心です。何時もの船頭さんです。渡船料3000円と牡蠣1本分1000円、合計4000円を支払って荷物を船に積み込みます。私1人を乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。今回も24番筏で1日遊ばせて頂きます。筏の上には雪が積もっています。滑らないように注意をして筏に上がります。今日の風方向は北からの予報ですので、釣座位置を何時もの南方向に構える事にします。筏の西半分には牡蠣ロープが有りません。牡蠣の収穫をされたようです。海の色は河川からの水がタップリ入った感じで、チンチンに冷え切った色をしています。先ずは朝の大仕事の牡蠣掃除をする為に牡蠣ロープを引き上げます。金槌と鏨で牡蠣を剥がして行きます。泥が彼方此方に飛び跳ねます。何度やっても上手くなりません。牡蠣掃除の才能が無いようです。徐々に体が熱くなって来て、汗がジワ〜と出て来ます。フウフウ云いながら牡蠣掃除をしていますと、太宏さんの方が牡蠣ガラの入ったカゴを持って来て下さいます。有り難く頂戴します。8時前、ようやく牡蠣掃除が終わります。腰がかなり痛いです。釣座位置付近に今日最初の牡蠣ゴミを投入します。牡蠣ゴミ投入後に荷物を南側に運び整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

8時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。今日も他の刺し餌は持って来ていませんので、餌取り達の活性が高ければ非常に厳しいかかり釣りになります。刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。底から1ヒロくらい上から”コツコツ・・コツコツ”と、刺し餌の牡蠣を触って来ます。ヒイラギであれば途中から穂先に負荷がなくなるのですが、牡蠣の沈下に合わせて啄んで来ます。穂先の負荷がなくなる事は有りません。「う〜ん、ヒイラギじゃ無かったらフグか?〜。」着底。”コツコツ・・コツコツ”。まだ刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。「う〜ん、この反応はチヌくさいな〜。」穂先の動きに神経を集中します。”コツコツ、コツコツ、グッ”。小さく鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい重さが竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。ラインを巻いたとたんに強引な重さの有る突込みが始まります。間違いなく良型以上のチヌと思われます。竿でためて耐えますが、筏の中に向かって一気に突っ込んで行きます。ジリジリとラインを引っ張り出されます。釣座位置の後ろには牡蠣ロープが有りますので、何とか牡蠣ロープの無い西半分に引っ張り出そうと、西側に少し移動してやり取りをします。少し強引に竿を起こして一気にラインを巻きます。ラインを巻けば又少しラインを引っ張り出されます。チヌの重さの有る強引な突っ込みに耐えながらも徐々に浮かせます。体全体を使ってチヌとやり取りをします。大分浮かせて来ましたので、牡蠣ロープを抜けたと思って竿を起こしたとたんに穂先が跳ね上がります。「う〜〜〜、くそ〜、牡蠣ロープを抜けてなかったか〜。あぁぁ〜、一発目をやってしもた〜。今日はこれで終わったかな?〜。くそ〜、大きかったのにな〜。」ガックリです。ラインを巻き上げますと切れた所がザラザラです。やはり牡蠣ロープの餌食になったようです。

ばらした事は仕方が有りませんので、余り深く考えないようにして手返しを繰り返します。刺し餌の牡蠣を落とし込んで誘いを掛けて、反応が無ければ底で刺し餌の牡蠣を切って再度落とし込む事を繰り返します。8時25分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。落とし込み途中でのヒイラギの反応が出る事無く着底します。”コツ・・・コツ・・・コツ・・・”。かなり間を置いて刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。25日に釣行された和田さんの釣行記の記述が脳裏を過ぎります。「ヒイラギのアタリのようで、ごちの肩たたきのような反応・・・。」穂先を押さえ込んで来るのをジッと待ちます。時間を計っていませんので良く分かりませんが、かなり長い時間のように感じました。ようやく小さく穂先が押さえ込まれた所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。余り重さを感じませんので大きくは無いようです。竿の上下でチヌの突込みをかわします。少々強引に竿を起こして底を切ります。筏の中に突っ込もうとしますが、強引に竿を起こして前に突き出し突っ込ませません。徐々にチヌが浮いて来ます。心地よいやり取りを十分に楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。9時10分頃にも同じ様な反応で、カウントサイズでは有りませんが小チヌが相手をしてくれます。相手をしてくれた事に感謝したいです。

 

チヌが来てくれましたがいまだに餌取り達の活性が良く有りません。10時前にチヌと良く似た反応で合わせを入れますと、大アナゴが鈎掛かりして海面に姿を現します。大アナゴが居たので餌取り達が警戒していたのかも知れません。大アナゴを退けましたので、餌取り達が刺し餌の牡蠣を啄んでくれる事を期待したいです。太宏さんに頂いた牡蠣ゴミをパラパラと撒きながら手返しを繰り返します。10時30分頃からヒイラギやフグの活性が上がって来ます。底から1ヒロくらいの所で、穂先に負荷がなくなる反応が出るようになります。ヒイラギ独特の反応です。底ではチヌに似た反応で鈎ごと持って行かれます。この反応も間違いなくフグの反応です。一番厄介な反応です。手が悴んで鈎が上手く結べません。困った事です。時々、空から白いものが降って来ます。空は厚い雲に覆われています。ヒイラギやフグに翻弄されながら手返しを繰り返します。11時25分頃、刺し餌の牡蠣がヒイラギに啄まれながらも何とか着底します。”コツ・・・コツ・・・コツ・・・”。少々長い間を置いて刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。おそらくチヌの反応と考えて、穂先を押さえ込んで来るのをジッと待ちます。竿を持つ手が冷たいです。早く穂先を押さえ込んで欲しいです。我慢我慢の時間です。ようやく少し穂先を押さえ込んだ所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が伝わって来ますが重さを感じません。このチヌも余り大きくはないようです。チヌのシャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。今日はこのサイズのチヌの群れかも知れません。1投目に親方をばらしたのが悔やまれます。

大きくは有りませんが、複数のチヌが来てくれた事で手返しにも力が入ります。しかし、ヒイラギも負けじと刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。時々フグも刺し餌ごと鈎を持って行きます。牡蠣ガラをパラパラと撒きながら、チヌが刺し餌の牡蠣に反応してくれるのを気長に待ちます。12時前、ボチボチ昼のカップラーメンの用意をしようかと思い、昼前の最後の1投を投入します。途中ヒイラギに啄まれますが何とか底まで持ってくれます。着底。”コツ・・・・・コツ・・・・・コツ・・・・・”。長い長い間を置いて刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。この反応もチヌの反応と考えて、穂先を押さえ込んで来るのを気長に待ちます。体感的には10分くらい待ったと思うのですが、ようやく待ちに待った穂先を少し押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。何度味わっても心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。チヌの突込みを竿の上下でいなします。竿をゆっくりと起こしてチヌの感触を楽しみます。チヌとのやり取りを十分に楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。やはり今日はこのサイズのチヌのようです。刺し餌を喰わせるのに時間が掛かります。和田さんの釣行記に感謝、感謝です。

昼前にチヌが来てくれましたので、気分良くカップラーメンの昼ご飯を食べる事が出来ます。昼ご飯を食べる前に、牡蠣ゴミの残り半分を釣座位置付近に撒いて置きます。ゆっくりとパンとカップラーメンの昼ご飯を食べます。何とか良型以上のチヌが欲しいと、強欲な事を考えながらお腹を満たします。昼ご飯を食べ終えて、昼からの1投目を投入します。牡蠣ゴミを撒いていますので、チヌが寄っている事を期待して落とし込んで行きます。相変わらず底から1ヒロくらいの所にヒイラギが陣取っています。穂先の負荷がなくなります。強引に底まで落とし込んで行きます。底でも穂先に負荷が無くなる反応が出ます。ヒイラギの仕業です。ヒイラギに刺し餌の牡蠣を啄まれて直ぐになくなってしまいます。ヒイラギの活性が高くなって来たようです。粘り強く落とし込んで行きますがヒイラギにやられます。チヌが竿下に来ればヒイラギも大人しくなるのですが、チヌが竿下に居ないようでヒイラギが底まで付いて来ます。しかし、ヒイラギの活性が高かったのも1時30分ぐらいまでで、その後は時々刺し餌の牡蠣を落とし込み途中で触って来るくらいです。餌取りの活性が高いのも困り物ですが、穂先に反応が出ないのも困り物です。釣り人とはええ加減な生き物です。今日も4時30分に納竿する事を船頭さんに伝えていますので、3時頃、刺し餌牡蠣が付いたままの竿を床に置いて、今日最後の牡蠣ゴミを釣座位置付近に撒いていますと、穂先が大きく押さえ込まれています。「う〜ん、牡蠣ゴミのせいか?〜。」ゴム手を脱いで一応合わせを入れて見ます。”ガツン”。心地よい感触が伝わって来ます。この突っ込みは間違いなくチヌです。チヌが刺し餌の牡蠣を銜えていたようです。竿の上下でチヌの突込みをかわして、強引に竿を起こして底を切ります。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

ラッキーな形でチヌが来てくれました。手返しにも力が入ります。残り時間が余りありませんが、ひたすら刺し餌の牡蠣を落としこみます。暫く大人しかったヒイラギがまたまた復活して来ます。底から1ヒロくらいの所から底まで付いて来ます。ヒイラギに翻弄されて時間が徐々になくなって来ます。刺し餌の牡蠣の投入位置を変えながら竿下に持ってくるのですが、ことごとくヒイラギの餌食になってしまいます。手強いヒイラギです。残りの牡蠣をナイフで開けて、パラパラと竿下に撒きながら手返しを続けます。何とか良型以上のチヌが来てくれる事を期待して、ひたすら落とし込みを繰り返します。4時過ぎ、後始末の事を考えてこれで竿を納める事にします。今日は1投目に来てくれたチヌをバラシてしまうチョンボをしでかして、まだまだ修行が足らない事を痛感しました。慎重になり過ぎた感じがします。もっと強引にやり取りをすれば良かったと思うのですが後の祭りです。しかし、大きくは有りませんが、小チヌも含めて5枚のチヌが相手をしてくれました。このサイズのチヌの場合は、穂先が押さえ込まれるまで待たないといけない事を教えられました。和田さんの云われる通りです。次回からのかかり釣りに生かしたいと思います。今日は上佐波賀筏群に私1人だけで少々寂しい気もしましたが、ノンビリとかかり釣りを楽しむ事が出来ました。有り難い事です。

釣果:4枚 31cm 33cm 35cm 38cm      

      (小チヌ:1枚 27.5cm)