9月12日(金)    青井筏(曇り一時晴れ)    中潮

行きたいかかり釣り場は色々有るのですが、ついつい慣れたかかり釣り場行ってしまいます。今回も迷いに迷って、結局、青井のマル拓渡船さんにお世話になる事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は13℃を表示しています。今朝はかなり冷え込んでいます。上に羽織る薄いジャンバーを持ってくれば良かったと後悔しましたが、「後の後悔先に立たず」です。観音峠を越えた辺りから濃い霧が発生しています。いよいよ秋本番と云った所です。舞鶴のウスイ釣具店さんで、オキアミLL1パック、サナギ1袋、紀州釣り用のダンゴ小1箱、氷小1ヶを購入します。青井のマル拓渡船さんに5時35分頃に到着します。船頭さんに朝の挨拶をして、渡船料金を支払い、荷物を車で船着場に持って行きます。2名の釣り人さんが居られます。お互い朝の挨拶を交わします。荷物を降ろしてから、少々めんどくさいのですが、再度、車を事務所前の駐車場に持って行きます。車を停めてから徒歩で船着場に向かいます。私を含めて3名の釣り人さんを乗せて出船です。

5時50分頃に青井筏群に到着します。先ずは2人組の釣り人さんが沖側の筏に上がられます。私は船頭さんの感を信じて船着場より4列目の筏に上がります。青井筏群には渡船あおいの釣り人さん2人も竿を出されています。筏に上がりますと毛虫が数匹這っています。先ずは毛虫退治から始めます。釣座位置を西向きに構えますので、特に釣座位置付近の毛虫を入念に退治します。今日の海の色は少し濁りが入った色をしていますが、この色は赤潮ポイ感じのあまり良い色では有りません。おそらく由良川からの栄養タップリな真水がタップリ入って、少し赤潮が発生しているのかも知れません。今日はかなり苦戦しそうないやな予感がします。今日は貽貝での落とし込みはしない予定ですので、ブイに付いています貽貝を採る事はしません。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り ゴム張り 0.5号 鈎 海津12号)

6時10分頃からダンゴ釣りを始めます。先ずは刺し餌のオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを触ってくる魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。”コツコツ”。刺し餌のオキアミを取られます。瞬殺状態です。餌取り達は元気なようです。次は刺し餌のコーンをダンゴに包んで投入します。着底。”ツンツンツン”。餌取り達がダンゴの混ぜ物を啄んでいるようです。ダンゴを割られる事なく自然に割れて刺し餌のコーンが飛び出します。”コツコツ、コツコツ、コツコツ”。刺し餌のコーンを取られます。秒殺状態です。次は刺し餌のサナギをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴが自然に割れて刺し餌のサナギが飛び出します。”コツ・・・コツ・・・”。サナギも秒殺状態です。餌取り達の活性はかなり高いようです。先ずはボラを寄せて餌取り達を大人しくさせなくてはいけませんので、刺し餌を取り替えながら手返しを早めます。

手返しを早めますが、なかなかボラと思われるダンゴ突きが穂先に現れません。餌取り達がダンゴを啄む動きは穂先に出るのですが、出て欲しいボラのダンゴ突きがなかなか出ません。刺し餌もオキアミは相変わらず瞬殺状態です。サナギ、コーンは秒殺状態です。チヌの喰い気のスイッチが入れば、餌取り達を蹴散らして喰ってくると思うのですが、チヌの喰い気のスイッチもなかなか入らないようです。時々、小ハタ、チャリコ、ハゲが鈎掛かりして海面に姿を現します。辛抱強く手返しを繰り返しますが、ボラのダンゴ突きやチヌと思われる強く穂先を押さえ込んでくる反応が出る事は有りません。同じ状態が延々と続きます。時間だけがむなしく過ぎて行きます。ドキッとした反応が出る事は有りません。粘り強く手返しを繰り返します。

昼を廻っても状況に変化が現れる事は有りません。数少ない引き出しを引っ張り出して色々と試してみますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。やはり朝に感じた嫌な予感が現実のものになったようです。ハゲ、チャリコ、小ハタの活性は非常に高いのですが、肝心のチヌの活性が非常に低いようです。困った事です。ボラのダンゴ突きも全く有りません。ボラがダンゴを突いてくれれば期待も持てるのですが、未だにボラのダンゴ突きが出る事は有りません。潮のせいか、あるいは場所のせいなのかは分かりませんが、非常に厳しいかかり釣りを強いられます。徐々に集中力がなくなって来ます。2時頃に渡船青井の釣り人さんが上がられます。3時頃に沖側の筏に上がられた2人組の釣り人さんも上がられます。何とかチヌの顔を見たいと、もう少し粘ってみようと思い、上がりたい気持ちをグッと押さえます。

3時30分頃から刺し餌をサナギに絞り、ダンゴを切って、ひたすら落とし込みに専念する事にします。空模様も徐々に悪くなって来ます。風は相変わらず北の風が強く吹き付けて来ます。ラインを手繰り上げて刺し餌のサナギを付け替えて、再度、刺し餌を前方に投入して竿下に持って来ます。竿下まで来ると”コツコツ・・・・”で取られます。サナギも相変わらず秒殺状態です。ラインを手繰り上げては、根気良く、前方、左右と刺し餌のサナギを投入します。3時50分頃、刺し餌のサナギを左側に投入します。刺し餌のサナギが徐々に竿下に近づいて来ます。穂先の動きに集中していますと、一気に大きく穂先が押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。この突っ込みは間違いなくチヌです。あまり大きくはないようですが、バラシては大変ですので立ち上がってやり取りを開始します。今日初めてのチヌとのやり取りですので、十分にチヌの突込みを味わいながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

4時で上がろうと思っていたのですが、チヌが来てくれましたのでもう少し粘ることにしました。刺し餌のサナギを前方、左右と投げ込みます。相変わらず秒殺状態ですが、粘り強く手返しを繰り返します。時々、怪しい反応が出るのですが、考え過ぎて合わせ切れません。肝心な所で考え過ぎる悪い癖が出てしまいます。困った事です。徐々に黒みを増した雲が上空を覆って来ます。今にも雨が降って来そうです。何とか納竿時間と決めています5時まで持って欲しいものです。ひたすら刺し餌のサナギを前方、左右と投げ込みます。4時30分頃、パラパラと雨粒が落ちて来ます。残念ですがこれで竿を納めることにしました。今日は厳しいかかり釣りを強いられましたが、何とかカウントサイズのチヌの顔を見る事が出来ました。諦めない事の大切さを教えられました。次回からの釣行に生かしたいと思います。

 

釣果:1枚 30cm