7月15日(火)    大丹生筏(晴れ)    中潮

この所、体調のほうも安定していますので、久し振りにかかり釣りを楽しむ気持ちが湧いてきました。岡本さんの所がなくなりましたので、釣行先を何処にするか考えを廻らせます。色々と考えた結果、人が少なくてノンビリ出来る所と云う事で、今回は大丹生に釣行する事にしました。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は22℃を表示しています。今日もR9号→R27号→白鳥街道経由、黒鯛釣具さんを目指します。観音峠の道端で多くの鹿が草を食んでいます。いつ飛び出してくるか分かりませんので、スピードを緩めて安全運転で通過します。黒鯛釣具さんで、サナギ小1袋、オキアミLL1パック、土小1箱を購入します。4時55分頃に西田さんの所に到着します。駐車場には1台も車が停まっていません。車から荷物を降ろして準備をしていますと、西田さんが家から出てこられます。お互い朝の挨拶を交わします。荷物を船着場に運びます。私一人を乗せて出船です。

5時過ぎに大丹生筏に到着します。大丹生の筏群には何方も乗って居られません。久し振りの大丹生ですので、乗る筏は西田さんにお任せする事にします。上げて頂いた筏は、波止から4列目の道路側の筏です。筏に上がり海の色を見ますと、何時もの大丹生の透明度の良いスイスイの海の色です。貽貝の付き具合を見ますと、どのかかり釣り場も同じ様な感じで、筏のブイに少しだけ付いているだけです。今年は貽貝の付きが悪いようです。釣座位置を波止向き側である西向きに構えます。先ずはブイに付いています貽貝を少しだけ頂いて、釣座位置付近にパラパラと少しだけ撒いてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキングST44 ライン 1.75号通し 錘り ゴム張り 0.5号 鈎 海津12号)

5時25分頃、先ずは貽貝をパラパラと撒いてから、貽貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。上層、中層では刺し餌の貽貝に反応する魚はいないようです。穂先はピクリとも反応しません。徐々にタナを深くして行きます。着底。静観して穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が反応を示す事は有りません。我慢の限界です。上に大きく誘いをかけてゆっくりと落とし込みます。着底。刺し餌の貽貝を触って来ません。しつこく上下の誘いを掛けますが、穂先が反応する事は有りません。釣座位置を離れて彼方此方探りを入れますが、刺し餌の貽貝に反応する魚は居ないようです。釣座位置に戻り、再度、貽貝を刺し餌にして落とし込みますが、魚からの反応が穂先に出る事は有りません。次はサナギを刺し餌にして落とし込みます。サナギも貽貝同様に反応が出ません。オキアミで落とし込みたいのですが、海面直下に豆アジの群れが陣取っていますので落とし込めません。底取りをしてラインを手繰り上げます。刺し餌のオキアミを前方に投げ入れます。徐々にラインが90度に近づいて来ます。着底。反応が有りません。穂先を少しあおります。”コツコツ、コツコツ”と刺し餌のオキアミを啄んでいる反応が出ます。合わせを入れますが鈎掛かりしません。オキアミには反応するようです。

6時頃からダンゴ釣りを開始します。先ずは反応が出たオキアミを刺し餌にして、オキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを突く反応は有りません。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。”コツコツコツ、コツコツコツ”。何かが刺し餌のオキアミを啄んでいます。合わせを入れますが鈎掛かりしません。数投目で穂先を押さえ込んだ所で合わせを入れて、ようやく鈎掛かりさせる事が出来ました。海面に姿を現したのは小ハタでした。その後、鈎掛かりするのは小ハタばかりです。小ハタの活性がかなり高いようです。ボラと思われる泡が竿先付近に上がって来ます。ボラの登場のようです。時々、ダンゴを突く反応が出だします。スーパーで買ったコーンにも反応を示します。しかし、サナギには反応を示しません。竿下には小ハタしか居ない感じです。コーンにも反応を示しますので、オキアミコーン、サナギコーンと抱き合わせで手返しを繰り返します。早くボラにダンゴを突いて欲しいので手返しを早めます。

ひたすら手返しを繰り返しますが、相変わらず鈎掛かりして海面に姿を現すのは小ハタばかりです。ようやく違う魚が海面に姿を現しましたが、同じ根魚のアコウでした。時々、穂先に負荷がなくなる反応が出ますので、合わせを入れますが鈎掛かりしません。正体を確かめたくて、穂先に負荷がなくなった所で、聞く感じで竿を持ち上げますと何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはアジでした。底にもアジが居るようです。オキアミを刺し餌にした時は少々厄介です。コーンの効果を期待して抱き合わせで手返しを繰り返します。8時50分頃、刺し餌のオキアミコーンをダンゴに包んで投入します。着底。ボラの弱いダンゴ突きが出ています。ボラにダンゴを割られること無く自然に割れます。”コツコツ、グッ”と、穂先を押さえ込む強い反応が出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。あまり大きくは有りませんが間違いなくチヌの感触です。チヌの突込みを竿の上下で逃げて、少し強引に竿を起こして底を切ります。チヌの突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。ボチボチ見えてくる頃と思い、ラインを巻く手を止めた時に筏の中に突っ込まれます。大慌てで竿を起こしてラインを巻きます。いやな感触が竿を持つ手に伝わって来ます。ジリジリジリと牡蠣ロープにすれている感触です。重さが加わって来ます。牡蠣ロープに引っ掛かったようです。少しラインを緩めます。うまく牡蠣ロープから外れたようでラインを巻く事が出来ます。透明度が良いので、足元の下のほうで反転しているチヌの姿が見えます。再度、筏の中に入られないように注意をして、海面に浮かせて無事タモに収まります。30を少し切るチヌです。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。

 

その後、調子に乗ってボラアタリを合わせて大ボラを掛けてしまい、しばらくボラのダンゴ突きがなくなります。やはりボラを掛けてはいけません。小ハタ、アジに翻弄されながらも粘り強く手返しを繰り返します。11時10分頃、刺し餌のサナギコーンをハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”。ボラが団子を突いています。いつチヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに神経を集中します。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グッ”。穂先が一瞬戻らない反応が出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触です。この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。感触から小チヌのようです。一気に筏の中に突っ込んで行きます。強引に竿でためて竿を起こします。竿を起こした分一気にラインを巻いて底を切ります。しかし、筏の中に突っ込んで行きます。ジリジリジリといやな感触が竿を通して伝わって来ます。また牡蠣ロープに引っ掛かったようです。重さが伝わって来ます。ラインを緩めてチヌが動き出すのを待ちます。チヌが動き出します。一気に竿を起こしてラインを巻きます。ラインが巻けます。牡蠣ロープからラインが外れたようです。チヌの突込みを楽しみながらもすばやくラインを巻きます。かなり下のほうで反転するチヌの姿が確認できます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれたことに感謝したいです。

 


昼ごろから待ちに待ったボラのダンゴアタリが頻繁に出だします。ボラを掛けないように注意をするのですが、紛らわしい反応を掛け合わしますと、ボラが鈎掛かりして海面に姿を現します。しかし、ボラのダンゴ突きが出なくなることは有りません。ボラの活性が上がって来たようです。12時15分頃、サナギハリスダンゴを投入します。ボラにダンゴを突かれてダンゴが割れます。刺し餌のサナギコーンを何かが啄んでいます。”コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”。一瞬、穂先に負荷がなくなります。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が伝わって来ます。間違いなくこの突っ込みはチヌです。小チヌのようです。チヌの突込みを十分に楽しみます。体力を回復したようで、良い突っ込みで相手をしてくれます。海面に浮かせて無事タモに収まります。このチヌもカウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれたことに感謝したいです。時々、サンバソウも鈎掛かりして海面に姿を現します。海面直下にコノシロが群れているのが確認できます。色々な魚の活性が上がって来たようです。

    

小チヌとは云へ、チヌが来てくれていますので手返しにも力が入れます。1時頃と3時10分頃にサナギコーンハリスダンゴで、3時20分頃にオキアミコーンで小チヌですが相手をしてくれます。相手をしてくれた事に感謝したいです。ひたすら手返しを繰り返します。徐々にボラの活性が落ちて来ます。ボラのダンゴ突きが連続で出なくなって来ます。何とかボラの活性を上げ様と粘り強く手返しを繰り返します。ムラのあるボラのダンゴ突きに悩まされながらも手返しを繰り返します。今日は大丹生の筏群を独り占めですので、周りを気にする事無くかかり釣りに集中する事が出来ます。何とか良型以上のチヌが来てくれる事を期待して手返しを繰り返しますが、なかなか良型以上のチヌが刺し餌を喰って来ません。ゆっくりとっ時間が過ぎて行きます。

   
 
夕時合いを期待して手返しを繰り返します。時々ボラの強いダンゴ突きにハッとします。5時で上がろうと思っていますので、4時を回りますと少々気が焦ります。4時30分頃、サナギコーンハリスダンゴにチヌらしき反応が出ましたが合わせ切れませんでした。竿下にチヌが居る気配です。手返しにも力が入ります。4時40分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。ボラのダンゴ突きでダンゴを割られます。刺し餌のサナギコーンを触って来ません。上下の誘いを頻繁に掛けます。何回かの誘いの後、”コツコツコツ、コツコツコツ、グッ”と、穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。この衝撃、この力強い突っ込みは間違いなく、待ちに待った良型以上のチヌです。チヌの力強い突込みを竿でためて耐えます。徐々に竿を持って行かれます。竿でためる限界です。少しラインを出します。一気にラインを引っ張り出されます。左手の筏に向かって一気に走られます。何とか竿でためて耐えていますと、ジリジリジリと嫌な感触が竿を通して伝わって来ます。隣の筏の牡蠣ロープに引っ掛かったようです。立ち上がって筏の左隅までラインを巻きながら移動します。ラインを巻きますが重さが伝わって来ます。牡蠣ロープに引っ掛かっています。少しラインを緩めますとチヌが突っ込む感触が伝わって来ます。すばやくラインを巻いたとたんに穂先が跳ね上がります。ラインが切れたようです。ガックリです。気落ちしていても仕方が有りませんので、傷ついたラインを切って鈎を結び直しかかり釣りを続けます。5時まで手返しを繰り返しましたが、再び、良型以上のチヌが相手をしてくれる事は有りませんでした。今日はパラソル無しでかかり釣りをしましたが、風も有り暑さはあまり感じませんでしたが、手首と首周りがかなり赤くなっています。やはりパラソルを使ったほうが良いようですね。せっかく良型以上のチヌと思われる魚が相手をしてくれたのですが、完全に力負けしてしまいました。掛けたら一気に巻き上げないといけないようですね。良い経験をさせて頂きました。次回の釣行に生かしたいと思います。

 

釣果:(小チヌ:6枚 27cm〜29.5cm