5月31日(土)    雁又筏(晴れ)    中潮

ようやく、長い長い体調不良のトンネルの出口に近づいて来ました。まだまだ体調のほうは万全では有りませんが、第一陣のチヌ達が雁又筏に入って来る頃ですので、ジッとしておられず、岡本さんに釣況を聞くべく電話を入れますと、2週間程前に50の大台を頭にかなりの数のチヌが上がった事を教えて頂く。4日〜5日程よく釣れたようですが、その後はパタリと止まってしまったようです。チヌの第一陣が通過してしまったようです。何時ものパターンです。今年は考えていたよりかは早めに、チヌの第一陣が入って来たようです。チヌの第二陣が入って来るまでは、厳しいかかり釣りを強いられる事になります。岡本さんと話をしていますと、ブイに貽貝(イガイ)が殆んど付いていないようで、貽貝を撒き餌にしての貽貝チヌ狙いは出来ないようです。舞鶴湾の湾奥の海況が年々おかしくなって来ている様に感じます。岡本さんの話では「来ても釣れんで〜。」的な感じでしたが、一日、筏の上でかかり釣りを続けられるか、集中力を保ち続けられるかを第一に考えて、チヌが来てくれればラッキーと考える事にして釣行する事にしました。自宅を3時45分頃に出発します。国道の温度表示は16℃を表示しています。今日もR9号→R27号→白鳥街道経由、黒鯛釣具さんを目指します。夜が明けるのが早くなって来ました。4時を廻りますと辺りが薄明るくなって来ます。急ぐ気持ちを抑えて、安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんで、サナギ小1袋、オキアミLL1パック、土小1箱を購入します。5時45分頃に岡本さんの所に到着します。2台の車が停まっています。1台は五目釣りの常連さんの車です。船着場には船がエンジンを掛けた状態で停まっています。荷物を車から降ろしていますと車が1台入って来ます。何時もの常連さんです。久し振りにお会いしました。お互い挨拶を交わしながら雑談に花を咲かせます。岡本さんも出て来られます。お互い挨拶を交わします。何時もの常連さんと私を乗せて出船です。

6時10分頃に雁又筏に到着します。8番筏に釣り人さんが1人上がられています。6番筏には五目釣りの常連さんが上がられています。7番筏を空けて頂いていた様で、私が7番筏に上がります。何時もの常連さんは5番筏に上がられます。筏に上がりブイを見ますと、岡本さんが云われていた通り、殆んどブイには貽貝が付いていません。貽貝の稚貝がようやくブイに付きかけた初期の段階です。手の届かない所に少しだけ刺し餌に出来そうな貽貝が付いていましたので、少しだけ頂いて刺し餌にする事にしました。釣座位置を南向きに構えます。海の色を見ますと、透明度の悪い何時もの雁又の色より少し水色ポイ色をしています。浅い経験上、余り良い潮の色では有りません。釣座位置付近にパラパラと少しだけ貽貝を撒いて、荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り ゴム張り 0.5号 0.8号 鈎 海津12号)

6時30分頃、先ずは貽貝を刺し餌にして落とし込みます。久し振りのかかり釣りですので、不安と期待とが入り乱れる感じで、緊張しながら1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。上層、中層では貽貝を触って来る魚は居ません。着底。穂先はピクリとも反応を示しません。暫く静観しますが、貽貝を触って来る魚は居ないようです。辛抱堪らず、上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出ません。誘いと静観を繰り返します。何度目かの誘い落とした時に、"コツコツ、クー"と、「私はフグですよ〜。」と云う感じのアタリが穂先に出ます。合わせを入れようとした瞬間に穂先が元の位置に戻ります。やはり、長いブランクの為に見ている時間が長くなってしまったようです。ラインを巻き上げて刺し餌の貽貝を確認します。刺し餌の貽貝を見ますと割られています。この割られ方はやはりフグに割られた痕のようです。再度、貽貝を刺し餌にして落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。粘り強く誘いを掛けますが、穂先はピクリとも反応を示しません。釣座位置ではチヌの反応が穂先に出ませんので、筏周りを探って見る事にします。筏周りを彼方此方探りますが、刺し餌の貽貝を触って来る魚は居ないようです。

貽貝の次は、岡本さんから頂いた牡蠣を刺し餌にして落とし込んで見ます。牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。ラインをフリーにして牡蠣の重さだけで落とし込んで行きます。着底。直ぐに"コツコツ、コツコツ、コツコツ"と刺し餌の牡蠣を啄ばんで来ます。押さえ込んで来れば合わせを入れるのですが、押さえ込む事無く刺し餌の牡蠣を取られます。再度、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みますが、同じ様な反応で刺し餌の牡蠣を取られます。辛抱強く牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みますが、鈎まで持って行かれるようになってしまいます。牡蠣では歯が立ちませんので、次はサナギを刺し餌にして落とし込んでみます。相変わらず上層、中層では刺し餌に反応を示す魚は居ないようです。着底。穂先に微かな反応が出ています。刺し餌のサナギに反応しているようです。押さえ込みもなく反応がなくなってしまいます。ラインを巻き上げて刺し餌のサナギを確認しますと綺麗になくなっています。何が刺し餌のサナギに反応しているのか確認する事にします。着底後、"ジビジビ"とした反応が穂先に出た所で、ラインを巻き上げて刺し餌のサナギを確認します。刺し餌のサナギに何ヶ所か穴が開いています。ハゲの喰い痕の様です。竿下にはハゲ、フグが居るようです。チヌはまだ竿下には寄って来ていないようです。

8時20分頃、辛抱堪らずダンゴ釣りを開始します。先ずは刺し餌のオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴに反応を示す魚は居ないようです。自然にダンゴが割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。直ぐに"コツコツ、クー"と、軽く穂先を押さえ込んで来ます。即、合わせを入れますが竿が空を切ります。何度目かの合わせでようやく小フグが鈎掛かりして海面に姿を現します。時間が経つに連れてフグの活性が落ちて来たようで、ダンゴから刺し餌のオキアミが抜けると、"ジビジビ、ジビジビ"とした反応か、穂先に反応が出る事なく刺し餌のオキアミを取られます。おそらくハゲの仕業だと思います。この時期は早朝だけ活性が高い事が良く有りますので、今日もおそらくこのパターンではないかと思われます。何とかチヌを寄せようと手返しを早めますが、徐々に魚達の活性が落ちて行きます。嫌なパターンです。刺し餌のオキアミ、サナギ、スーパーで買ったコーンで、色々な抱き合わせで手返しを繰り返します。しかし、魚達の活性を上げる事は出来ずに、10時頃には刺し餌のサナギに全く反応を示さなくなってしまいます。厳しい状況です。11時頃には刺し餌のコーンにも反応を示さなくなってしまいます。残る刺し餌にチャンスが有ると思うのですが、なかなか辛抱しきれません。取られる刺し餌のオキアミを主にして、コーン、サナギを抱き合わせて手返しを繰り返します。しかし、ハッとするような強い反応が穂先に出る事は有りません。

パラソルと冷感アームカバーが効いている様で、体調の方も何とか持ってくれていますので、ゆっくりと昼ご飯を食べて昼からのかかり釣りに備えます。1時30分頃、8番筏の釣り人さんが上がられます。オキアミもなくならない竿下の状況だったようです。お疲れ様でした。1時45分頃、5番筏の何時もの常連さんがチヌを上げられます。刺し餌はオキアミとの事でした。何時もながら、何時もの常連さんの集中力、粘り、釣技には頭が下がります。さすがです。チヌが居る事が分かりましたので手返しにも力が入ります。しかし、同じ様な状況が延々と続きます。丁寧に上層から底まで探りますが、チヌと思われる強い反応が穂先に出る事は有りません。底で小ガシラ、小べラが忘れた頃に相手をしてくれる位です。夕時合いを期待して手返しを繰り返しますが、サナギ、コーンは無傷で上がって来ます。オキアミはジビジビした反応か、穂先に反応が出る事無くなくなります。少々滅入る反応です。強い反応が出る事を期待して粘り強く手返しを繰り返します。岡本さんが夜釣りの釣り人さんを島に送って行かれます。時間を見ますと納竿時間の5時です。残念ながらチヌの顔を拝む事は出来ませんでしたが、何とか5時の納竿時間まで竿を出す事が出来ました。有難い事です。これからも体調と相談しながら釣行を続けて行きたいと思っています。少々腰が痛いです。