12月24日(水)    上佐波賀筏(曇り一時晴れ)    中潮

和田さんとナガさんが上佐波賀で大台のチヌを上げられましたので、何とか大台チヌの顔を拝みたいと、自分の腕も省みずにまたまた上佐波賀に釣行する事にしました。青井の拓ちゃんの誘いも受けているのですが、何とか大台のチヌを上げて、上佐波賀でのかかり釣りに一区切りを付けたいと考えていますので、拓ちゃんには悪いのですがもう暫く待って貰わなくてはなりません。暫くが冬を通り越して夏になるかも知れません。あるいは何時まで経っても一区切り付かないかも知れません。私の場合は後者のような気がします。でも何故か分かりませんが来そうな気がしてならないのです。上佐波賀の雰囲気がそう思わせるのかも知れません。自宅を4時前に出発します。今日は自宅周りには雪が有りません。国道の温度表示は−2℃を表示しています。前回よりかは冷え込みが緩んでいます。しかし、道路が凍結する温度です。安全運転で舞鶴を目指します。道端には所々雪が残っています。今日もウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。上佐波賀の佐波賀渡船さんに6時前に到着します。まだ暗いです。何方も居られないようです。今日はもう一人釣り人さんが居られるようです。6時10分頃に船頭さんが来られます。続いてもう一人の釣り人さんも到着されます。身支度を整えて荷物を船着場に運びます。もう一人の釣り人さんと私を乗せて出船です。

 

6時35分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは私が24番筏に上がります。もう一人の釣り人さんは3番筏に上がられます。船頭さんの話では、何時も3番筏に上がられるそうです。上佐波賀の常連さんかも知れません。今日の風方向の予報は、午前中は南よりで午後は西方向の風の予報ですが、何時も通り釣座位置を南向きに構えます。牡蠣ロープを引き上げようと、海面を見ますと凄く透明度が高いです。徐々に透明度が高くなっているようです。蠣ロープを引っ張り上げて朝の大仕事を始めます。何時ものように防寒着をドロドロにしながら牡蠣を外して掃除をします。牡蠣掃除をしていますと、太宏の方が牡蠣ゴミを持って来て下さいます。有り難く頂戴します。筏群の沖を新日本海フェリーが入港して来ます。久し振りに近くで見ますとビルが動いているようです。デッカイです。8時頃、ようやく牡蠣掃除が終わります。腰が痛いです。釣座位置付近に牡蠣ゴミを撒いてから荷物の整理を始めます。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り なし ゴム張り 鈎 海津12号)

8時25分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。今日も他の餌を持って来ていません。牡蠣のみでチヌを狙います。牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きます。上層、中層では刺し餌の牡蠣には反応して来ません。底より1ヒロくらい上からゆっくりと落とし込んで行きますが、居るはずのヒイラギが反応して来ません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。上下の誘いを掛けます。上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込んで行きます。刺し餌の牡蠣に反応を示す魚が居ないようです。頻繁に誘いを掛けますが、穂先はウンともスンとも云いません。何時も居るヒイラギの反応が有りません。何時ものように誘いを掛けて反応が無ければ底で牡蠣を切って、再度、牡蠣を落とし込む単純と云えば単純な動きを繰り返します。ようやく9時頃にフグと思われる反応が穂先に出ます。今日初めての反応です。少し穂先を押さえた所で合わせを入れます。フグの感触が竿を通して伝わって来ます。海面に姿を現したのはやはりデカフグでした。デカフグが刺し餌の牡蠣に反応してくれましたので期待が持てます。

時々、フグの反応が穂先に出ます。合わせを入れますが鈎掛かりしません。9時15分頃、フグに良く似た反応ですが、しつこく刺し餌の牡蠣に反応して来ます。適当なタイミングで合わせを合わせを入れます。”ガツン”。一瞬、「来たかな?〜。」と思ったのですが、竿を通して伝わって来る反応はアナゴのようです。もう騙されません。ラインに絡み付いたアナゴが海面に姿を現します。北側に持って行って鈎を外します。隣に居る相棒のアオサギも流石に見ているだけです。とっとと海に帰って貰います。アナゴが退いたから反応が出るかもと期待したのですが、相変わらず時々穂先に弱い反応が出るだけです。前々回、前回と釣行の度に魚達の活性が落ちているような気がします。牡蠣は余り取られませんが、魚達が刺し餌の牡蠣を活発に啄んで来ないと、狙いのチヌの活性も上がらないような気がします。9時30分頃から、ようやく底から1ヒロくらいの所でヒイラギが反応し出します。ひたすら手返しを繰り返します。
 
なかなかチヌらしき反応が穂先に出ません。ボチボチ来て欲しいのですが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。粘り強く手返しを繰り返します。9時55分頃、刺し餌の牡蠣の半貝が着底と同時に、”コツコツ、コツコツ”と、フグが刺し餌の牡蠣を啄んでいるような反応が穂先に出ます。穂先の動きに神経を集中します。”コツコツ、グー”。穂先が強い反応で鋭く小さく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に心地よい重量感が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。重さの有る突込みが始まります。竿でためて耐えますが、ジリジリとラインを引っ張り出されます。この突っ込み、この重量感、間違いなくチヌです。それもそこそこのチヌの感触です。少しラインを巻けばまた引っ張り出されます。竿を通して伝わって来る感触で、頭が慎重にやり取りをするように命令しています。強烈な重さの有る強引な突っ込みに耐えながら、ラインの出し入れでチヌに対抗します。少し抵抗が緩めば一気にラインを巻いて浮かせます。徐々に浮いて来ます。透明度が高いですので、ボチボチチヌが見えて来る頃と思い海面を覗きますと、足元の下の方で頭を上にしながら、ユラ〜と浮いて来る白い魚影が確認出来ます。魚体を見て大きさにビックリです。間違いなく大台のチヌです。一気にやり取りが慎重になります。慎重に海面に浮かせて無事タモに収まります。50前半のチヌです。有り難い事です。

大台のチヌが来てくれましたので俄然やる気が出て来ます。ひたすら手返しを繰り返します。しかし、気持ちとは裏腹に魚達の活性が上がる事は有りません。逆に魚達の活性が徐々に落ちて行きます。牡蠣ゴミを撒きますが、魚達の活性が上がって来る事は有りません。反応が徐々に遠くなって行きます。12時過ぎに昼ご飯を食べる事にします。牡蠣ゴミを撒いて暫く場を休めます。ゆっくりとパンとカップラーメンの昼ご飯を食べます。この頃から少し強めの西方向の風が吹き付けて来ます。昼ご飯を食べ終えてかかり釣りを再開します。再開後の1投目は注意しないと痛い目に合いそうですので、慎重に1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。期待して落とし込みましたが、期待していたチヌアタリはおろか、餌取り達の反応も穂先に出る事は有りません。厳しい海の状況です。1時頃からは全く反応が穂先に出なくなってしまいます。これが牡蠣チヌ狙いと言ってしまえばそうなのですが、反応のない穂先をひたすら凝視するのも結構疲れます。時々、忘れた頃にフグ、ヒイラギの反応が出ますのでドキッとします。

ひたすら手返しを繰り返します。1時30分頃に3番筏の釣り人さんの上がられます。私は今日も船頭さんに4時30分で納竿する事を伝えていますので、後始末の事を考えますと、4時過ぎまでのかかり釣りです。殆どアタリの出ない穂先に神経を集中します。「う〜ん、厳しいな〜。こんな状況で来たら、ドデカイやつが来るんやろな〜。」3時頃、残りの牡蠣ゴミを全て撒きます。これで撒き餌は有りません。後はひたすらチヌアタリを待つだけです。殆ど反応が出なかったのですが、4時前頃から、底から1ヒロくらい上でヒイラギが反応し出します。徐々にヒイラギが底でも反応し出します。”コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜・・・・・”と、穂先を上げたり下げたりし出します。時々、フグと思われる反応も出だします。夕時合いになって少し変化が出て来たようですが、後片付けの事を考えますと、4時15分頃で竿を納めなくてはならないと思います。4時15分頃までひたすら落とし込みましたが、残念ながら再びチヌに刺し餌の牡蠣を喰わせる事が出来ませんでした。やっと上佐波賀で一区切りを付ける50の大台が来てくれました。牡蠣チヌのアタリは千差万別ですが、来れば良型以上のチヌですので、牡蠣は魅力の有る刺し餌です。何度も言いますが、着ている物が汚れる事が最大の難点です。しかし、汚れを我慢すれば、今日のような釣果に恵まれる事が有ります。有り難い事です。

 

釣果:1枚 51cm