12月10日(水)    上佐波賀筏(曇り後晴れ)    中潮

またまた和田さんの後追い宜しく、今回は和田さんが良型を仕留められた上佐波賀に釣行する事にしました。最近、和田さんの後追いが多いですが、やはり、釣れているかかり釣り場に足を運んだ方が、チヌの顔を見る確立が高いように感じますので、釣果情報を提供して下さっているHPやブログを拝読して、釣行先、釣り方を決めて行きたいと考えています。今までは殆ど雁又に釣行していましたので、このような事を考える必要性は無かったのですが、雁又がなくなりましたので、今後は凄く必要性が高くなって来ると思います。執筆されておられる皆様に感謝、感謝です。自宅を4時30分頃に出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。前回の釣行時と同じ気温です。今朝も良く冷え込んでいます。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。ウスイ釣具店さんで、青井のマル拓渡船の船頭さんと偶然お会いします。「どちらへ行かれるんですか?。」「浮気してゴメン、牡蠣チヌ狙いで上に行くんですわ〜。」「いやいや、気にせんといて下さい。」等々話をさせて頂きます。青井はまだ牡蠣でのチヌ狙いは出来ないようです。上佐波賀の佐波賀渡船さんに6時25分頃に到着します。まだ暗いです。先客さんが船に乗られています。船頭さんが事務所から出て来られます。準備が出来ていませんので、次の便で行く事を船頭さんに伝えますと、「次の便はないで〜、送ったらそのまま仕事に行くから〜。」大慌てで準備を済ませて船に乗り込みます。平日は専属の船頭さんが居られないようです。私を含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは私が事前に予約を入れていました24番筏に上がります。船頭さんに牡蠣を1本上げる事を伝えます。1本1000円との事です。他の釣り人さんは3番と4番に上がられます。船頭さんはそのまま東方向に船を走らせて行かれます。筏に上がり海の色を見ますと透明度の悪い色をしています。やはり湾奥は透明度が余り良くないようです。雁又よりも悪い透明度のように感じます。先ずは釣座位置を北にするか南にするか少々迷いましたが、前日の予報では北方向の風でしたので、南方向に釣座位置を構える事にしました。準備をする前に今日は一仕事しなくてはいけません。一番南側の列の西端のロープを上げます。凄く軽いです。どうやら牡蠣が付いていないようです。仕方が有りませんので、その隣のロープを引っ張りますと重たいです。牡蠣が付いたロープのようです。筏の上に引っ張り上げます。大仕事の始まりです。金槌と鏨で牡蠣とゴミを分けて行きます。防寒着をドロドロにしながらようやく8時前に牡蠣とゴミを分ける事が出来ました。先ずは釣座位置付近に四分の一位のゴミを撒きます。ゴミを撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキングST-44 ライン 1.75号通し 錘り なし ゴム張り 0.8号 鈎 海津12号)

8時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣の半貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ないようです。着底。暫く様子を窺っていますと、”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”と、穂先を上げたり下げたりする弱い反応が出ます。反応からしてチヌではないような気がします。反応が穂先に出なくなりましたのでラインを巻き上げます。途中で何かが鈎に残っている牡蠣の身を銜えたようです。海面に姿を現したのは良型のアジでした。続けて牡蠣を刺し餌にして落とし込みます。やはり底付近で何かが刺し餌の牡蠣を触って来ます。穂先が上がったり下がったりしますので、負荷がなくなった時に合わせを入れますが鈎掛かりしません。同じ事を何回か繰り返していますと、偶然にも鈎掛かりします。海面に姿を現したのはヒイラギでした。竿下にはヒイラギが陣取って居るようです。ヒイラギに翻弄されながらもひたすら刺し餌の牡蠣を落とし込みます。時々、ヒイラギ、小ハタ、ハゲが相手をしてくれます。鈎ごと牡蠣を銜えて行くのはフグのようです。竿下には色々な魚達が居るようです。9時45分頃、刺し餌の牡蠣が着底と同時に”コツコツ”と、穂先に今までよりは少し強めのアタリが出ます。穂先を送ります。”コツコツ”とアタリます。大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい重量感が伝わって来ます。強い突込みが始まります。竿でためて耐えます。耐えていますと穂先が跳ね上がります。「ええ〜、うそ〜、なんで?〜、くそ〜、はらたつな〜、へたくそ〜。」合わせが早いようです。牡蠣での合わせ所がよく分かりません。気を取り直して手返しを繰り返します。

ヒイラギや他の餌取り達に翻弄されながらも手返しを繰り返します。一投毎に反応が出ますので退屈する事は有りません。時々出ます少し強めの反応で穂先を送りますが、穂先が押さえ込まれる事は有りません。どうやら餌取り達の仕業のようです。牡蠣チヌのアタリは強い反応が穂先に出るイメージが有るのですが、先ほどのアタリはイメージよりかは遥かに弱い反応でしたので、少し強めの反応が出ますとドキッとします。10時25分頃、刺し餌の牡蠣を慎重に落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ・・・・・”と、ヒイラギが刺し餌の牡蠣を啄んでいます。”コツコツ”と、少し強めの反応が穂先に出ます。穂先を送ります。”コツコツ”。先ほどはここで合わせを入れてバラシましたので、さらに穂先を送ります。”コツコツ”。立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。強い突込みを膝のクッションを利用してかわします。竿に伝わって来る感触から間違いなくチヌと確信します。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。強引な突っ込みで相手をしてくれます。久し振りの牡蠣チヌです。海面直下で白い魚影が反転しています。間違いなくチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。

 
チヌが来てくれましたので、否応無しにテンションが上がります。しかし、チヌを上げてから餌取り達の活性が一気に落ちてしまいます。全く牡蠣の刺し餌に反応を示しません。誘いと静観を繰り返して、アタリが無ければ底で刺し餌の牡蠣を切って手返しを繰り返します。あれほどうるさかったヒイラギのアタリが穂先に出ないと云うのは不思議で堪りません。牡蠣を刺し餌にして筏の彼方此方を探りますが、穂先に反応が出る事は有りません。困った事です。12時前まで釣座位置でひたすら手返しを繰り返しますが、ほとんど穂先に反応が出ませんので、昼ご飯を食べる事にします。今日はパンとカップラーメンです。昼ご飯を食べる前に牡蠣ゴミを釣座付近に撒いて置きます。ゆっくりと昼ご飯を食べます。午前中は曇り空でしたが、昼からは青空が広がって来ます。贅沢ですが暑いので防寒着を脱ぎます。すっきりしました。12時10分頃、昼ご飯を食べ終えてかかり釣り再開です。昼ご飯を食べる前に牡蠣ゴミを撒いて置きましたので、チヌが寄って居る可能性が有りますので、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。底から1ヒロ半ほどの所で、牡蠣の重さで自然に落ちて行くラインが急に早く落ちて行きます。「これはチヌのアタリや!〜。」即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。竿を持つ手に衝撃が伝わって来ます。衝撃が伝わったのと同時に一気に前に向かって走り出します。ラインを一気に引っ張り出されます。まるでボラのようにガンガン走ります。ボラとは比べ物にならない突っ込みの威力、重さ、間違いなく良型チヌと思われますが、「ひょっとしてスズキかも?。」と、頭の片隅にスズキの名前が浮かびます。何とか指先でブレーキを掛けながら突っ込むスピードに対処します。ようやく突っ込むスピードが緩んで来ましたので、竿でためて一気にラインを巻きます。ラインを巻けば直ぐに引っ張り出されます。ラインを巻けばまた引っ張り出される事を何度か繰り返しながら徐々に寄せて来ます。腕がかなりだるいです。近づいて来ても突っ込む威力が弱まる事は有りません。竿を通して伝わって来る感触でチヌと確信します。久し振りにチヌとの真剣勝負を楽しみます。チヌの強引な突っ込みに耐えながら徐々に浮かせます。海面直下でヒラを打つ良型チヌの白い魚影を確認します。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。大きさの割には良いパワーをしたチヌでした。

 

良型チヌが来てくれましたのでやる気満々で手返しを繰り返します。良型チヌを上げてから、また、ヒイラギの活性が上がって来ます。底から1ヒロくらいの所から刺し餌の牡蠣を啄んで来ます。牡蠣が余り大きくありませんので底まで持ちません。困った事です。牡蠣の殻が大きく有りませんので、ゆっくりと落ちて行きますので、ヒイラギの良い餌食になってしまいます。12時50分頃、何とか底まで刺し餌の牡蠣が持ってくれました。直ぐに”コツコツ”と、少し強めの反応が穂先に出ます。送りを掛けます。”コツコツ”。再度、送りを掛けます。”コツコツ”。立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。伝わって来る重さ、強い突っ込み、間違いなく良型チヌの感触です。強い突込みでラインを引っ張り出されます。徐々にブレイキを掛けて突っ込みを止めます。竿を起こして一気にラインを巻きます。何度かのやり取りでようやく底を切る事が出来ました。チヌの強引な突込みを楽しみながらやり取りします。徐々に浮かせます。時々、チヌの強引な突っ込みにハラハラドキドキしながらやり取りします。徐々にチヌが浮いて来ます。海面直下に白い魚体を確認する事がようやく出来ました。間違いなく良型チヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。

 

大きな牡蠣から使って行きましたので、小粒の牡蠣しか残っていません。困った事です。殻付きで落とし込めば、間違いなくヒイラギの餌食になってしまいますので、錘を付けて剥き身で落とし込む事にしました。考えた通り刺し餌の剥き身が底まで持ってくれました。しかし、穂先が上下しています。ヒイラギに見つかったようです。ヒイラギに負けじと手返しを繰り返します。しかし、穂先に出る反応はヒイラギの反応が殆どです。ラインを手繰り上げて、左右、前と落とし込む場所を変えますが、竿下に刺し餌が来ればやはりヒイラギの餌食になってしまいます。今日の刺し餌は牡蠣だけですので選択の余地が有りません。2時45分頃、刺し餌の牡蠣の剥き身を落とし込みます。着底寸前にヒイラギに見つかって啄まれながら着底します。穂先が上下しています。ヒイラギに啄まれています。上下していた穂先が強く押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”。心地よい感触が伝わって来ます。重さが伝わって来ませんので余り大きくは無いようですが、シャープな突っ込みで相手をしてくれます。間違いなくチヌの感触です。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。生まれつきの奇形かどうかは分かりませんが、上あごが短いシャクレチヌです。最近、このシャクレチヌが多いように感じます。舞鶴湾の汚染でシャクレチヌが生まれているのであれば問題です。

 

刺し餌の牡蠣が徐々に少なくなって行きます。小粒な牡蠣ですので、剥き身も2ヶ分の牡蠣を付けなくてはなりません。余りにも牡蠣が小さ過ぎます。落とし込めば即ヒイラギの餌食になってしまいます。根気強くひたすら落とし込みます。時々、少し強めのアタリが穂先に出ますのでドキッとします。先ほどのチヌのように一瞬食い気が出て、ヒイラギを掻き分けて喰って来ますので油断できません。穂先の動きに神経を集中します。夕時合いを期待したいのですが、牡蠣が残り少なくなって来ました。4時20分頃で牡蠣がなくなってしまいます。万事休すです。ブイに付いています貽貝を使えば良いのですが、今日は牡蠣チヌ狙いですので、貽貝を使ってのチヌ狙いは止めておきます。残念ですが、これで竿を納める事にしました。5時までの残り時間で、今日一日お世話になった筏を綺麗に掃除する事にしました。帰りの船で一緒になった3番筏の釣り人さんは、良型のアジをスカリ一杯に釣っておられ、そのアジに埋もれて良型チヌが4〜5枚?くらい入っていたと思います。ダンゴ釣りで刺し餌はオキアミとの事でした。釣座位置は北向きで竿を出されていました。ダンゴ釣りでも良型チヌが上がる事を確認出来ました。殆ど午後からの釣果だったようです。私の場合は、余り得意ではない牡蠣チヌ狙いで4枚のチヌが来てくれました。有り難い事です。次回も牡蠣チヌ狙いになるかも知れません。牡蠣チヌ狙いはかなり服が汚れます。この事が少々難点です。

 

釣果:4枚 34cm 38cm 43cm 47.5cm