10月24日(金)    白浜筏(晴れ)    大潮

最近、不完全燃焼の釣行が続いていますので、スカッとした釣行がしたいのですが、舞鶴湾内のかかり釣り場は何処も同じ様な状況のようですので、何処のかかり釣り場で竿を出すか迷います。色々なかかり釣り場が頭の中を駆け巡ります。ふと白浜の情景が頭の中に浮かんで来ます。頭の中に浮かんで来たのも何かの縁と白浜に釣行先を決める事にしました。13年ほど白浜に釣行していませんので、何処の渡船屋さんが営業されているのかよく分かりませんのでインターネットで調べます。田上渡船さんと一本松渡船さんが渡船をされているようですので、白杉の集落の一番手前に有る田上渡船さんにお世話になる事にしました。自宅を3時50分頃に出発します。国道の温度表示は7℃を表示しています。今朝は一桁の気温で冷え込みがかなりきついです。今回も舞鶴のウスイ釣具店さんで、オキアミLL1パック、サナギ1袋、丸貝1パック、赤土ダンゴ大1箱、氷小1ヶを購入します。白杉の田上渡船さんの駐車場に5時30分頃に到着します。先客さんと思われる車が1台停まっています。出船は6時頃と聞いていますので、時間まで車の中でゆっくりしていますと、軽トラで船頭さんが船を取りに行かれます。釣り人さんと思われる車が1台到着します。荷物を船着場に運び出されますので、私も荷物を車から降ろして船着場に運びます。2人の釣り人さんとお互いに朝の挨拶を交わします。暫く船着場で待っていますと船が到着します。船頭さんに挨拶をして荷物を船に積み込みます。私を含めて3人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時15分頃に白浜筏群に到着します。釣り人さんの話では西から3台が田上渡船さん所有の筏と云う事でした。先ずはチヌ狙いの釣り人さんが東側の筏に上がられます。次にハゲ狙いの釣り人さんが真ん中の筏に上がられます。最後に私が西側の筏に上がります。船頭さんが釣座位置を教えて下さいます。有難い事です。船頭さんに教えて頂いた通り、西端の北向き側を釣座位置とします。海の色は透明度がよいとは云えない色ですが、長い間、白浜筏に上がっていませんので、この色が何時もの色なのかどうかよく分かりません。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り ゴム張り 0.5号 鈎 海津12号)

かかり釣りを開始する前にダンゴを10ヶ投入しておきます。6時35分頃からかかり釣りを開始します。先ずは魚達の活性を見る為にオキアミを刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。上層、中層では刺し餌のオキアミを触って来ません。上の方には魚が居ないようです。少々やばい感じです。着底と同時に、”コツコツ”で、刺し餌のオキアミを取られます。一安心です。次はラインを手繰り上げて刺し餌のオキアミを付け前方に投入します。徐々に穂先とラインの角度が90°になって来ます。着底。穂先に反応が出ません。少し穂先を持ち上げますと、”グッ、グググ〜”と、魚の反応が竿を持つ手に伝わって来ます。即、合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。結構な引きを見せてくれたのは良型のアジでした。チヌが釣れていればお土産ように持って帰るのですが、チヌが釣れてからと云う事で放流します。

6時45分頃からダンゴ釣りを開始します。先ずは刺し餌のオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴに反応する魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出しまと、”コツコツ”で、刺し餌のオキアミを取られます。瞬殺状態です。再度、刺し餌のオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴには反応しません。自然にダンゴが割れます。直ぐに”コツコツ”で、刺し餌のオキアミを掠め取られます。次はサナギハリスダンゴを投入します。着底。刺し餌のサナギに触って来ません。ハリスダンゴが自然に割れます。誘いを掛けますが穂先に反応が出ません。ラインを巻き上げて刺し餌のサナギを確認します。啄んだ痕が有りません。サナギには反応しないようです。サナギには反応を示しませんので、今日はオキアミと抱き合わせで刺し餌に使った方がよいようです。タイミングを見計り丸貝を使用することにします。

オキアミを刺し餌にして手返しを早めたのが効いて来たのか、竿先にボコボコボコと泡が上がって来ます。ボラがダンゴに反応して来たようです。ボラにダンゴを突いて貰おうと更に手返しを早めますが、なかなかボラのダンゴ突きが出ません。刺し餌のオキアミは相変わらず瞬殺状態です。オキアミとサナギを抱き合わせで刺し餌にしていますので、サナギにも数ヶ所穴の開いた啄ばまれた痕が見られます。どうやら竿下にはハゲが居るようです。ボラがダンゴを突き出せばハゲも大人しくなると思うのですが、今日のボラはなかなかダンゴを突きません。おそらく何かの原因で底に下りないのだと思われます。何とか底に下りて貰おうと手返しを早めますが、ボラのダンゴ突きが出る事は有りません。原因が取り除かれればダンゴを突き出すだろうと思い、手返しを繰り返しますが、一番欲しいチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。

なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ず、ハゲに翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。ボラのダンゴ突きも出る事は有りません。心が折れそうになった頃に、隣の筏の釣り人さんが話しかけて来られます。お互いに竿下の状況を伝え合います。隣の筏にはあまりハゲが居ないようです。ハゲ狙いの釣り人さんですので、ハゲが釣れないので少々ご機嫌斜めです。隣の筏の釣り人さんと話をした事でよい気分転換になりました。気持ちを新たにして手返しを繰り返します。10時頃、刺し餌のオキアミとサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。ボラのダンゴ突きなく自然に割れて刺し餌のオキアミとサナギの抱き合わせが飛び出します。直ぐに”コツコツ”で、オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので穂先の動きに注意を払います。続けて”コツコツコツ”と、サナギに反応して来ます。穂先の動きに神経を集中します。”クー”。小さな押さえ込みですが、強く穂先が戻らない反応が出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。久し振りの感触です。この感触は間違いなくチヌの感触です。あまり大きくはないようですが、チヌ独特の突込みが竿を持つ手に伝わって来ます。竿の上下でチヌの突込みをかわして底を切ります。チヌとのやり取りを十分に楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし、状況が変化する事は有りません。ボラのダンゴ突きが出る事無く、オキアミは相変わらず瞬殺状態です。時々、丸貝を刺し餌にして落とし込みますが、着底後にハゲが触ってくるくらいで、チヌが丸貝を割ってくる事は有りません。時間だけが過ぎて行きます。今の状況を考えますと、ハゲの活性が悪くなってしまいますとオキアミも無傷で上がって来るのではないかと心配です。時々、ハゲが鈎掛かりして海面に姿を現すだけで、他の魚と言えば早朝のアジだけです。吉田では上層にサヨリやコノシロの群れが泳いでいたのですが、ここ白浜では上層を泳ぐ魚を見る事は有りません。困った状況です。

昼を過ぎる頃よりハゲの活性が徐々に落ちて行きます。サナギに殆ど反応を示さなくなって来ます。オキアミは相変わらず瞬殺状態なのですが、サナギが無傷で上がり出す時間が増えて来ます。辛抱強く手返しを繰り返します。しかし、ハゲの活性が上がって来る事は有りません。2時頃からは時々オキアミも無傷で上がり出します。段々と打つ手がなくなって来ます。悪い頭で色々と考えて試して見ますが効果が現れません。3時頃に東の筏と真ん中の筏に上がられた釣り人さんが上がられます。お疲れ様でした。東の筏に上がられたチヌ狙いの釣り人さんに、「粘っても状況に変化がなかったらチヌは釣れる事はないよ。」と云われていたのですが、船頭さんに5時まで竿を出す事を伝えます。粘り強くひたすら手返しを繰り返します。3時前にオキアミが底をついてしまいましたので、後はサナギと丸貝でチヌを狙います。殆ど反応の出ない穂先の動きに神経を集中します。4時頃にダンゴを切って、後は丸貝とサナギを刺し餌にしてひたすら落とし込みます。穂先に反応が出る事無く納竿時間が迫って来ます。迎えの船がこちらに向かって来ます。残念ですがこれで納竿です。今日も厳しいかかり釣りでしたが、久し振りの白浜筏で新鮮な気持ちで穂先を見つめる事が出来ました。この事が一番の収穫かもしれません。


釣果:1枚 32cm