1月3日(金) 雁又筏(晴れ) 中潮
明けましておめでとうございます。皆様にとって良き年で有りますように祈念致します。今年もウダウダと下手な文章を書き綴りますが、お付き合いの程宜しくお願い致します。年末のご挨拶が出来なかった事をお許し願います。
年末は30日に竿納め釣行を予定していたのですが、胃腸の調子はまあまあ回復して来たのですが、腰の具合がいまいち良く有りませんでしたので、25日の釣行で竿を納めざるを得ませんでした。年末年始を大人しく過ごしましたので、腰の方もかなり回復して来ましたので、3日は天気も良いようですので釣行をする事にしました。自宅を5時20分頃に出発します。国道の温度表示は−1℃を表示しています。思った以上に冷え込んでいます。今日もR9号→R27号→白鳥街道経由、黒鯛釣具さんを目指します。フイッシング・ベイトGENさん辺りから残雪がチラホラ見受けられます。黒鯛釣具さんで、サナギ小1袋、オキアミLL1パック、シラサ半杯、土小1箱を購入します。7時25分頃に岡本さんの所に到着します。3台車が停まっています。岡本さんとお互いに新年の挨拶を交わします。島に行かれる釣り人さんに少し待って頂いて、慌てて身支度を整えて荷物を船に積み込みます。私と島に行かれる釣り人さんを乗せて出船です。
7時35分頃に雁又筏に到着します。5番筏に長竿師の方、7番筏と8番筏に短竿師の方がそれぞれ1人上がられています。6番筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、何時もの雁又より少し透明度が良いような気がしますが、何時もの雁又とさほど変わらない透明度です。釣座位置を南向きに構えます。先ずは鳥の糞を洗い流さなくてはいけません。この時期の朝一の大仕事です。釣座位置付近を丁寧に洗い流します。大仕事を終えてから荷物の整理をします。荷物の整理を終えて、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り ゴム張り 0.5号 鈎 海津12号)
7時55分頃、先ずはシラサを刺し餌にして落とし込みます。徐々にタナを深くして行きますが、落とし込み途中で刺し餌のシラサを触って来る魚は居ません。着底。暫く様子を窺いますがシラサを触って来ません。上下の誘いを掛けますが穂先はピクリとも反応しません。しつこく誘いを掛けてやっと"コツコツコツ、コツコツコツ、クー"と、弱い反応で穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れますが鈎掛かりしません。竿が空を切ります。再度、シラサを刺し餌にして落とし込みます。着底寸前に"コツコツコツ、コツコツコツ"と、刺し餌のシラサに反応を示します。少し穂先を押さえ込んだ所で大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。感触からフグのようです。海面に姿を現したのはやはりフグでした。その後、シラサを刺し餌にして何度か落とし込みますが、1投毎に刺し餌のシラサに反応を示します。シラサでの落とし込みは少々難しくなって来ました。竿下に陣取って居るのはフグだけではないようです。鈎掛かりしませんが、穂先に出る反応からハゲも居るようです。
8時15分頃からダンゴ釣りを開始します。先ずは刺し餌のオキアミをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。予想通り、瞬殺状態でオキアミを取られます。次はオキアミとコーンの抱き合わせを刺し餌にして、ダンゴに包み投入します。着底。"ツンツンツン"と、ダンゴの混ぜ物を啄ばむ反応が穂先に出ています。自然にダンゴが割れて刺し餌のオキアミコーンが抜けます。"コツコツ"で、オキアミを取られます。まだ、コーンが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中します。"コツ、コツ、コツ"と、穂先が直ぐに戻る単発的な反応が穂先に出ています。穂先が戻らない反応が出れば速攻で合わせを入れるのですが、穂先が戻らない反応が出る事なく刺し餌の残りのコーンを取られます。続いてサナギオキアミ、サナギコーンを刺し餌にしてダンゴに包んで投入しますが、オキアミ、コーンは取られますが、サナギはフグ、ハゲの齧り痕は有りますが原型を留めて上がって来ます。今日のチヌに喰わせる餌はサナギの様な気がします。
刺し餌を取り替えて手返しを繰り返しますが、鈎掛かりして海面に姿を現すのはフグばかりです。デカフグが居ればチヌに近づけるのですが、鈎掛かりして海面に姿を現すのは小フグばかりです。辛抱強く手返しを繰り返しますが、状況が変化する事はなく時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。チヌと思われる反応が出る事は有りません。しかし、不思議な事に頭の中では、チヌがどんなタイミングでどんな刺し餌を喰って来るのかを考えています。チヌが来ない事など微塵も考えていません。今日の状況を考えますと、かなり厳しい海の状況ですが、余りにも楽観的に考えている自分の頭に少々驚きです。まあ、せっかく海に遊びに来ているのですから、悪い方に考えても仕方が有りませんので、前向きに良い方に考える事に越した事は有りません。粘り強く手返しを繰り返します。
昼近くになって、時々、デカフグが鈎掛かりして海面に姿を現します。デカフグが居ればチヌも必ず居ると手返しにも力が入ります。しかし、現実はそう甘くは有りません。昼を廻っても状況が好転する事は有りません。5番筏の長竿師の方がポロポロとチヌを上げておられます。少し離れた所にチヌが居るようです。短竿でも届きそうな距離ですが、チョイ投げを禁じて竿下狙いですので仕方が有りません。刺し餌を取り替えて手返しを早めますが、なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。時間だけが過ぎて行きます。3時前に7番筏の釣り人さんがチヌを上げられます。短竿でのチヌ狙いで初めてのチヌです。否応なしに手返しにも力が入ります。3時頃に岡本さんが見回りに来られます。良い釣果を報告出来きれば良かったのですが、残念ながらいまだチヌの顔を見ていませんので手を左右に振るだけです。
3時頃より、底取りをしてラインを手繰り上げて、前方、左右に投げ込んで竿下までもって来るかかり釣りを多用します。刺し餌をオキアミコーン、サナギコーン、サナギオキアミ、シラサコーン、シラサ、サナギ、コーンとローテーションしながら手返しを繰り返します。唯一、サナギだけが原型を留めていますので、やはりチヌが喰って来るとすればサナギの様な気がします。3時15分頃、刺し餌のコーンを右方向に投入して竿下まで持って来ます。着底。"コツ、コツ、コツ"と、単発的に直ぐに穂先が戻る反応が出ます。穂先に反応が出なくなりましたので、刺し餌のコーンを確認のために竿を持ち上げます。まだコーンが付いているようですので、上に大きく誘いを掛けてゆっくりと落とし込みます。着底と同時に"コツコツ、クー"と、穂先を押さえ込んで来ます。直ぐ戻るだろと穂先の動きを見ていますと、さらに穂先が押さえ込まれて行きます。「これはフグとちゃう〜、チヌや!〜」。即、大合わせを入れます。"ガツン"。心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。竿を通して伝わってく感触は間違いなくチヌのようですが、期待していた大きさではなくて小チヌのようです。小チヌとは云へ、チヌはチヌですので、思いっきりチヌとのやり取りを楽しみます。チヌの突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。
小チヌとは云へ、チヌが来てくれましたので手返しにも力が入れますが、気持ちとは裏腹にチヌの活性が上がる事は有りません。夕時合いを期待して粘り強く手返しを繰り返します。4時を廻っても状況が変化する事は有りません。相変わらずフグ、ハゲの活性は高いままです。フグ、ハゲに負けじと手返しを早めますが、ことごとく刺し餌を取られます。唯一残るのはサナギだけです。4時30分過ぎ、サナギとオキアミの抱き合わせを刺し餌にして、ダンゴに包まず投入します。着底。直ぐに"コツコツコツ、クー"と、穂先を押さえ込んで来ます。合わせを入れようとした瞬間に穂先が元の位置に戻ります。「しまった!〜。」と、思った瞬間に、再度、穂先が押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。"ガツン"。心地よい衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。竿を通して伝わって来る感触は良型のチヌのようです。立ったままやり取りを開始します。強引な突っ込みでジリジリとラインを引っ張り出されます。何とか一発目の突込みをかわそうと、膝のクッションを利用して力強い突込みをかわします。竿を少々強引に起こして、起こした分、大急ぎでラインを巻きます。四苦八苦しながらようやく底を切る事に成功します。あとは筏の中に突っ込まれないように注意する事と、鈎ハズレがない事を祈るだけです。強引な突っ込みにラインを引っ張り出されながらも徐々に浮かせます。海面直下の最後のひとのしをしゃがんで耐えます。耐えていますと急に穂先が跳ね上がります。「うそ〜〜〜、なんで?〜〜〜」。鈎ハズレのバラシです。ガックリです。
気落ちしていても仕方が有りませんので、掛かり所が悪かったと諦めて手返しを繰り返します。しかし、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。何とか失敗を取り戻そうと、必死で手返しを繰り返しますが、なかなかチヌが刺し餌を喰って来ません。粘り強く手返しを繰り返しますが、相手をしてくれるのはフグとハゲだけのようです。5時頃、岡本さんが島の釣り人さんを迎えに行かれます。残念ですがこれで竿を納める事にします。初釣りで小チヌと大バラシ、私らしい初釣りでした。1日、楽しく過ごさせて頂きました。今年も体調と相談しながら、かかり釣りを続けて行きたいと思っています。今年も宜しくお願い致します。
釣果:(小チヌ:1枚 27cm)